「ようやく陽の目を浴びて」WANDA ワンダ shantiさんの映画レビュー(感想・評価)
ようやく陽の目を浴びて
内容が軽度の知的障害、もしくは発達障害がある弱者の生きづらさを半世紀ほども前に映像化した作品。当時、この作品がさほど理解されなかったのは時代と社会が未だ追いついていなかったのが現在から見れば良く分かる。今も昔も未来も生きづらい人は存在する。そういう人たちを社会はどういう風に受け入れるのか、またケアするのか、この映像による問題提起は私たちの本気で取組むべき社会問題である。日本は凄まじい老人社会が現出するのはもはや確定しているだけに、この問題は私事として誰もが捉えるべき最優先の課題でもある。莫大な資産を持っていない限りは、明日の自分の世界がこの作品に投影されているのだ。
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