「凄まじい映画」モガディシュ 脱出までの14日間 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
凄まじい映画
クリックして本文を読む
1990年のソマリア内乱に巻き込まれた南北朝鮮の大使館員と家族の決死の脱出劇をまるでドキュメントのようにリアルに描いている。
大使館員の脱出劇ではイラン・アメリカ大使館人質事件の「アルゴ(2012)」がSF映画撮影を偽装するなど凝ったものだったが本作はド・ストレート、車に本や土嚢を括り付けイタリア大使館まで逃げるのだが雨あられの銃弾の中、犠牲者が一人だったというのは奇跡に思えます。
1991年、韓国と北朝鮮は将来の統一を目指して平和共存を確認するとした基本合意書に調印し、国連への同時加盟を果たしているが両国大使のソマリアでの人道的協力が少なからず影響したのではないかと思ってしまいます。
明治時代までは日本も内乱が絶えなかったのだから偉そうなことは言えないが、人間の愚かさ、平和な日常がクーデターの勃発で一瞬にして地獄に化す恐ろしさを改めて嚙み締めた凄まじい映画でした。
コメントする