「すごいの観てしまった。」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
すごいの観てしまった。
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たとえ家族やパートナーがいなくっても自分の胸の奥の奥のほうに愛はあります。ずべてのモノにあると思います。それにしてもこの監督の発想っていうかすごいね。
※追記2回目の鑑賞後
エヴリンは開眼して世界をありのままに感じることができるようになったんでしょう。後半は敵の邪気を愛で包み込むことで昇華させています。もはや敵という観念は無いのでしょう。
娘のジョイはとても生きづらい。生きる理由がわからない。苦しすぎて楽になりたい。石になってみても自分の自我からは逃れられない。最後はベーグルの虚無の世界に行くしかない。心の奥に巣くう闇はパートナーにもわかってもらえない。でも誰かにわかってもらいたい。で、エヴリンにSOSを出しているのだと思います。
この作品を観ると自分の意識が自分の枠を超えて薄く広がっていくような錯覚を覚えます。残念ながら今自分が認識する世界はすべて自分の観念による色眼鏡を通して再構成した世界です。つまらない日常、気に食わない相手、思い通りにならない人生、それらは様々な観念を捨て去ることで一瞬にして雲散霧消するのかもしれません。ありのままの世界、すべてが愛でつながった世界を感じてみたいものです。
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