劇場公開日 2023年3月3日

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「おなかいっぱい」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス D.oneさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0おなかいっぱい

2023年3月26日
iPhoneアプリから投稿

 多元世界、メタバースと交差してあらゆる自分になりきり、めちゃくちゃ繰り広げる展開は観てるだけでお腹いっぱい。別次元にジャンプするために、意味わからんめちゃくちゃをすることで成し遂げるというバカ見れるエンタメ性もヨシ。
 設定が設定なので、物語の軸もブレブレですが、正解を求めるものでもありません。物語の解を見出すことに意味はなく、ありえたかもしれない、自分のまったく別の人生を想像し、あらゆる葛藤と向き合うことで気づけなかったことに気づき出す。憎いと思った国税監察官おばと自分が愛し合う人生もある。世界の大きさと自分の小ささを実感して、どんな人も愛すべきところがある。そして最後は、それを受け止め包み込む。Evrerything,evrerywhere,all at once.
 これをハリウッドで創り出し、それが評価される映画界の未来も明るいと思えた、時代を象徴するような作品だと感じました。

D.one