「シュールでカオスで少しばかりエロでグロ…」エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス わいちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
シュールでカオスで少しばかりエロでグロ…
だけれども、ここで描かれているのは間違いなく家族の愛と再生の物語。
何処かの遙か宇宙の彼方のその先までを命懸けの大冒険をして、そうしてやっとに辿り着いたのは、目の前に居る娘の心を繋ぎ止めて、頼り無い夫の穏やかな優しさに気付いて、情け容赦の無い税務職員の孤独に寄り添うコト。
そういうコトに辿り着く為にはマルチバースを旅し、過去と現在を往き来し、何処かにあったもう一つの別の人生を体験しなくてはならなかった…ってコト。
映画を観ながら、チルチルミチル?の『青い鳥』を思い出しました。
アジア女性初の主演女優賞受賞と共に、こういった作品が最優秀作品賞を受賞した事に、アカデミー賞改革の隔世の感を感じます。
AI技術の発展やChat-GPTや自動運転技術の進展とLGBTQ問題やダイバーシティの進展。
20年後30年後はどんな未来が待っているんだろうか?
変わって行く未来と変わらない心と絆について思いを巡らせました…。
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