「ほどけてばかり」赤い糸 輪廻のひみつ ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ほどけてばかり
「あの頃、君を追いかけた」の監督の最新作ということで、撮るジャンルが異なる監督の作風に興味はあったので、小規模上映ですが朝イチ回に飛び込んでの鑑賞。
クリスマス当日だったので、ビビアン・ソンさんからのメッセージがあってなんだかほっこりしました。
期待していたものとは違う…というかジャンルがこれでもかってくらい入り混じっていて混乱しました。過剰すぎる演出も相まって胃もたれしてしまいました。
雷に打たれてしまった主人公が元の世界に戻ろうとするという転生系のお話でしたが、異世界に飛ぼうとかではなく現実世界に戻ろうというのは中々斬新で良い試みだなと思いました。
ただ、転生を待機する世界での登場人物がやたらめったら多くて画面がうるさいですし、それらもなんだか過剰に振る舞うのが鼻について、しかも面白さには全く繋がっていないというなんだか致命的な作りになっていました。
ホラーだったりグロ要素や変態要素を突然ぶち込んでくるのは監督の趣味嗜好だと思うので、しゃーないかなと最初は観ていましたが、それがあまりにも多すぎるかつ割とインパクトのあるものだったので、小学生以下はこの作品を観に来ることは無いとは思いますが、PG12指定くらいはあっても良かったんじゃないかなと思いました。
VFXマシマシのアクションシーンはなんで入れた?とは思いましたが迫力はしっかりあったのでモーマンタイで。
ラブストーリーのシーンはまだ良いなぁと思えるんですが、そこまでの過程がいくらなんでも暴れすぎまとまらなすぎなのがキツかったです。
アルーが助けに来るところはウルっときました。
エンドロールでこれでもかってくらい犬・猫たちの写真が流れてきて、間違いなく今作の一番良いところでした。製作陣の動物愛は劇中のアルー含め強く伝わってきたので、そこはとても良かったです。
台湾映画ってあまり観る機会が無かったので気にしたことはありませんでしたが、結構自分と相性悪いんだろうなーと思いました。こんな自分の感想を覆す作品が出てきて欲しいです。
鑑賞日 12/24
鑑賞時間 9:40〜11:55
座席 H-9