「さっぱりわからんが、妙にあとをひく」パトニー・スウォープ 越後屋さんの映画レビュー(感想・評価)
さっぱりわからんが、妙にあとをひく
摩天楼空撮から入るソリッドなオープニング
キューブリック張りの過剰な演出
幾何学的、前衛的なカメラワーク
安っぽい効果音と大げさな音楽
意味不明なコビトの大統領夫婦
ブラックなのか諧謔なのかおふざけなのか判断できない、且つまるで笑いどころが不明なギャグらしきシーンの連続
わけのわからないシュールな脚本と脈略のない支離滅裂な展開
謎の映画です。
それでもアメリカ国立フィルム登録簿作品に選ばれているのは、アメリカ文化史の観点からこの時代のサイケデリックな雰囲気と鋭い風刺精神を評価されてのことなのでしょう。裏返せば同時代のアメリカ人以外には、なおさら現代の日本人に理解できるわけがない、というのが正当な評価です。
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