「悪くはないが」映画刀剣乱舞 黎明 appleさんの映画レビュー(感想・評価)
悪くはないが
良くもない。好きな人は好きだと思う。
状況説明がグダグダで設定が曖昧なまま話が進み、目的もはっきりせずテンポが悪いせいで睡魔と戦うのに必死だった。
女子高生も演技は悪くないのにセリフが芝居がかっていてリアリティ0。現代の女子高生がこんな言い回しするか?という違和感ばかりが立って感情移入が出来ない。
刀剣男士も一部の男士以外は出番が一瞬なせいでコスプレ感が酷い。ある程度の出番とセリフがあり、観客にどういう刀剣男士か理解させて愛着や興味を持たせなければ、本当にただ単に仮装しているだけの人になってしまう。
しかし全部が全部悪い訳ではなく、要所要所の見せ場は上手いなと感じた。CGが大袈裟で子供騙しの特撮のように見える部分も多々あるが、それでもここぞという時の演出には目を見張るものがある。
そして審神者の立場への配慮や気遣い、刀剣乱舞という題材へのリスペクトはとても感じた。刀剣乱舞を雑に扱っている要素は全くなく、全力で刀剣乱舞を描こうとして少々から回っただけなんだろうなと伝わってくる為、不快な感情はない。
前作のストーリーがとても良く、今回も期待してわざわざ休みを取って観に行ったが、この出来ならレンタル待ちで充分だったかもしれない。
次回作に期待します。
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