「脚本って大事」映画刀剣乱舞 黎明 糸淡さんの映画レビュー(感想・評価)
脚本って大事
前作の小林靖子氏と比べて脚本のグレードダウンは否めない。冗長。クライマックスでブチ上がった!!という感想が多いのはつまり観客が見たかったのは刀剣男士の活躍シーンだということ。今回はそれ以外の部分に尺を取りすぎた感がある。仮の主たちのキャラクターはよいので残念。
それと鋼屋ジン氏は山姥切国広ゴリ推しのわりに彼に対する解像度が低いのではないか。活撃の時からそう感じていた。良いポジションに置きたいという願望は窺えるが、では今回特等席に据えて彼の魅力を十二分に書ききったかというとそうも思えない。行動の動機がフワッとしていてわかりにくいし、優しさの描写もやや中途半端に感じた。寧ろ山姥切に特に思い入れの無さそうな小林氏の方が多くはない台詞で彼の使命や仲間に対する姿勢、ぶっきらぼうな真面目さ、絶妙な胆の太さを的確に表現出来ていたように思う。せっかく堀川と一緒に出ていたのに兄弟らしさが見える場面が少なかったのも惜しい。
次に映画を作る際は伊藤栄之進氏に脚本をお願いしてほしい。
追記、長義は理想的な長義で素晴らしかった。
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