劇場公開日 2023年3月24日

ロストケアのレビュー・感想・評価

全318件中、141~160件目を表示

2.0ちょっと古い

2023年4月8日
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鑑賞方法:映画館

医療従事者です。割とひねりがなくて淡々と進んだ印象でした。
介護はアウトソーシングが基本になってきていますし、
家族が面倒をみるのが当たり前という考えは過去の遺物ですので、
ちょっと内容が古いと思ったら原作は10年前でした。
松山ケンイチに共感できるという人たちは
やまゆり園事件をどのように思っているのか興味があります。
同じ介護でも障碍者と老人は別だ、という考えは危険な気がします。

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MAC

4.0老若男女問わず観てもらいたい映画

2023年4月8日
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この映画を観たあとの感想ですが、本当に観てよかったと思いました。
現代社会の介護問題、高齢化問題、社会問題を事細かに現した作品。
私はまだ周りで介護をする人やされる人がいない為、映画を観たあとに色々と考えさせられる映画になりました。
この映画を観て、これをきっかけに大切な人たちが元気なうちに話し合っておきたいと思いました。
そして出演者の松山ケンイチさん、柄本明さん。演技が素晴らしかったです。掛け合い・間のとり方、観ていてとても引き込まれます。
そして涙があふれました。他人事じゃないこの作品、みなさんに観て頂きたいです。

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Choco

4.0どっちが正義か

2023年4月8日
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鑑賞方法:映画館

倫理的にはどちらが正義なのかは明白ですが、この映画を観てると松山ケンイチに理が有るように感じてしまいます。
当事者になってみないと分からない問題提起の作品でした。
「すべてうまくいきますように」とセットで観るとまた考えさせられます。

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やまぼうし

4.5みたいものとみたくないもの

2023年4月8日
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松山ケンイチさんに引き寄せられる。
不思議と目で追ってしまう。
もっと沢山この人の演技をみたくなる。
とても魅力的な俳優だと改めて思った。

いつもこの手の映画では泣いてしまうのだが、今回は泣けなかった。これは、高齢の両親に対して、ちゃんと親孝行ができていないと自分が感じているからと思う。
泣いてしまったら自分が偽善者になってしまうと思い、感情移入にブレーキがかかってしまった。
それだけ描写がリアルだった。
両親の将来について考える良い機会となった。

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oracle

4.0柄本さんのこと

2023年4月8日
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鑑賞方法:映画館

天国の渥美清さんが本当に悔しがるか喜んでいてはると思います。(日本アカデミー賞最優秀助演男優賞をと思ったが、もう主演も助演も獲ってはるし、柄本さんに名誉賞を!!!!まだかなり先ですが スイマセン・・笑)

柄本明さん、最高でした。今まで脇役でアクが強い役が多く、正直苦手な部類の役者さんだったのですが、心底息子の斯波の世話にとても居たたまれない位感謝しながら、そして心と体の痛みとの矛盾に慟哭する父親。これは私が今まで見た映画の中で、えげつないほど素晴らしかった。

私も介護関連職なので、映画でのケアの場面の描かれ方に大いに疑問がわき、そこで現実は違うのにとか思うと、心がすーっと引いてしまうことが多かったのですが、この作品はそこをクリアに社会問題としても、ちゃんと描いていたので良かったです。

冒頭の渥美さんと柄本さんの掛け合いが楽しめるのは「寅次郎あじさいの恋」って作品です。私は男はつらいよで最も好きです。

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ソルト

4.0本当に考えさせられる

2023年4月7日
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鑑賞方法:映画館

日本で現実に起きているリアルな介護現場に焦点を当てた映画です。

壮絶な介護現場、それを真正面から受け止めなければならない家族の葛藤、家族との絆、愛情。 観てて様々な感情が湧いてきて移入して、涙が出てしまった。

誰でも起こりうる話。 目をつぶらずにきちんと見ないといけないなと思った。

若い人も含め是非いろんな人に観てほしい映画だと思う。

いまや学校行きながら介護してる子らも沢山いるらしい。
みんなで考えて行かなくてはいけないと思う。

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西国くん

4.0相手への愛ゆえに追い詰められてしまう"介護"という名の底無し沼...  親族介護を題材に身近な滅私奉公の現存とその是非を突きつける社会派映画!!

2023年4月7日
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鑑賞方法:映画館

 とある地方の町で起こった介護職員の関係する殺人事件と、そこから偶発的に明らかになった件のデイケアセンターのサービスを受けていた被介護老人達の死の真相を巡るショッキングサスペンス。
 渦中の犯人を至極真っ当な生命倫理の観点から断罪する主人公ながら、愛情を込めるがゆえに自分も相手も追い込んでしまう親族介護のどうしようもない皮肉を孕んだ顔と、自らの振りかざす正論が社会の同調圧力の一片となって介護現場を追い詰めている厳然たる構造と対峙することとなります。
 "介護"という誰しもが人生の何処かのステージで直面するテーマゆえに対岸の火事とは見做せない性急さがあり、犯人が如何にして"喪失の介護"を奉じるに到ったかの人生遍歴を追うミステリーとしても大変見応えの有る一本でした。
 常に適度な距離感を保ち得ないと知らずの内に彼我双方に不幸を招いてしまう介護というものの難しさと、それが万人に何かの切っ掛けで降りかかり得るという現実にぐうの音も出ないのが正直なところです。
 そしてそれを考えれば、普段の生活の中で目にする様々な形の介護現場に対して"かくあるべき"という先入観の眼差しを向けることが既に静かな暴力かもしれない、という気付きを得る意味でも意義深い一本だと感じました。

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O次郎(平日はサラリーマン、休日はアマチュア劇団員)

3.0あなたも傍観者から当事者へ

2023年4月7日
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介護疲れの人達を「救う」ためにご老人を殺すことは正義なのか。
安全なところからこの問題の傍観者として検事の長澤まさみ。社会の穴からこの問題の当事者として介護士の松山ケンイチ。二人が対峙するシーンがこの映画の最大の見どころです。

信念をもって人々を「救った」と理路整然と主張する松山に対し、長澤まさみは感情をもって社会正義を説いていきます。しかし、殺人者の境遇を聞くにつれ、長澤まさみの正義は徐々に揺らいでいき、最後は間接的ですが、当事者として犯人に向かいあう場面がクライマックスです。

誰もが多かれ少なかれこれから経験することや経験したことがある介護問題。その裏側にある貧困問題。脆弱な社会のセーフティネット。
ところどころで「え?」っていう設定(事件をきっかけに風俗嬢に堕ちる後輩等)はあるものの、この映画を通していろいろ話してみてもいいかもしれませんね。

最後に。
痛々しくリアルで。柄本明の演技は圧巻の一言!

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ねじまき鳥

4.0「穴」をどれだけ狭く、深さを浅くすることができるのか

2023年4月7日
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【社会派】★★★★★(メインは介護だが、それ以外も小出しに表現)
【構 成】★★★★★(場面転換が素晴らしい)

全日本国民に見せるべきかと、特に子供に(子供には見せたくない派が多そうだなぁ…)。

ここまで脚本しっかりして真面目な映画なら、主人公を半白髪(ビジュアル派)じゃなくストレスで禿げ上がった容姿にしても良かったのでは?と言ったら「それはだめ」と苦笑される。そうか…ダメなのか。
現実だと、狭いコミュニティ(映画だとデイケア)ではなく広範囲のSNS上の「救い」委託とかで微塵も足が残らないような「救済」とかが行われているんじゃないかなぁと想像してしまうほど。
この社会問題はどんな世代も他人ごとではないし……
長生きか否かよりも自身の身の回りのクオリティオブライフ()に一喜一憂し、我先に「呆け」を遠ざけよと脳アンチエイジングに飛びつかざるを得ない世代が大半を占める現代。
それこそ
○十年後に「見たくない現実」に囲まれても「見ることができる現実」として社会全体で受け入れることが可能な社会とは何かを考えさせられる一作。

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sum

5.0松山ケンイチ、長澤まさみやはり好き

2023年4月7日
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かなりの秀作
多くの日本人に観て欲しい

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haitanio

4.0さもありなん

2023年4月6日
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家族で介護をする。
認知症になり、痴呆になり、世話をしてくれる人が誰かも分からなくなる。
おまけに徘徊や暴力暴言…それならまだいいのかもしれない。糞尿の管理ができない、食べる…そんな状況でも、まだ家族という名前の絆を押しつけることが平気でできるのか?
この国は、そう。
穴に落ちた人間は、ずっと耐えていかなければならない国。

テーマソングをこの曲にしたって、ある意味すごいと思います。
さもありなん…それは追い詰められた人を救う言葉かも。

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ぷぷぷ

4.5ぎゃん泣き

2023年4月5日
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泣ける

悲しい

これは泣くかな、眼精疲労で目の奥がズーンと痛くなっているのが少しは癒えるのかなと期待したら、泣きすぎて鼻啜りすぎて詰まってしまって余計に頭が痛くなってしまった。
私も検事さんと同じように安全地帯にいる。特養の方々には頭が下がる。そして、多少は違えども、この検事さんと境遇が似ている。多分母は父が亡くなったことやその原因を知らない。というかすっかり抜け落ちてしまっているのだ。でも、私は敢えて言ってないし、今後その話になったら話そうと思っている。1週間に2回ぐらい父にごめんなさい、と思いながら。

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印刷局員

4.0介護の課題

2023年4月5日
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介護の辛さがわかる作品。松山ケンイチの逮捕後の顔が、介護の仕事をしてる時と別人のようにきれいだった。神の如く、救ったという心境なのか。
最後の検事の長澤まさみが殺人犯の松山ケンイチに懺悔のような自分の後悔を話すシーンは、些か疑問。自分の苦しみを吐き出す相手が殺人犯でいいのか?やっぱり殺人と思ってないのか?
長生きが良いのかわからなくなる。介護で苦しむ人は多い。誰もが入れる老人ホームがあれば救われるのに。帰り道、亡くなった父親のことをぼんやり考えていたら涙が出た。柄本明さん似てるし。

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olivia

4.0もう人ごとでは無い!

2023年4月5日
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怖い

知的

難しい

この先もっと大きな問題になるであろう介護のお話
本作品では、犯人の介護士と検事の真っ向からの正義と救いの事が描かれているが犯人の思想など関係ないのだ
今の法律では如何なる理由があっても殺せば殺人罪なのだから
問題なのは介護にかかわるする側される側を誰がどのようにケアしてくれるのか
行政、民間etc… 誰に何をどのように相談すればいいのだろうか
殺すことが救いなら地獄を見る前に救ってやれって

しかし先のことや他者のホントの気持ちなど誰にも分からない
私の親のこともきちんと考えなければ、人に任せっきりで矢面に全然立ってない
腹が立つほど身につまされた作品でありました。

追記
医療が進み人の命も健康不健康どちらでも「長生き」出来る時代がこの先も続いていくでしょう
長生きとは、どこまでしたらいいのだろうか?
昔は不老不死が題材の映画などがありましたが今はそんなものない!
もうそこまで長生きしたいと思うさわなくなったのでしょうかね、老人の時が長くなることのリスクが恐ろしいですからね
例えば医者が病気で瀕死の状態を救っても家族から冷たい目で見られるような事もとっくに起こっているのでしょうね
本人が「死にたい」と言おうが「死にたくない」と言おうがお構いなしに医者は命を救わなければならない
救って家族に地獄をあたえる
とても難しいです
改めて映画『PLAN75』が重く深い作品なのだと思えてしまう

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カルヴェロ

3.5「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」 マタイによる福音書 7章12節

2023年4月5日
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松山ケンイチと長澤まさみの丁々発止。人の死は誰のものなのか、と自問させられる。斯波の行為は犯罪である。しかし、道義的にはどうなのか。それで救われた人はいるのかいないのか。当事者はそれを知っても感謝するのか非難するのか。立場が異なる人の数だけ、答えがいくつもある難問。それでも殺人は決してダメだ、といいきれない虚しさ。
同じテーマを扱った小説「命の終わりを決めるとき」(朔立木)を思い出した。こちらは限りなく"尊厳死"という課題に寄った内容だった。映画にもなった。この先、生きていくとき、その"生"が、自分にとって、周りの家族にとって、けして好ましい状況だと思えないとき、死を選ぶことの難しさ。目の前にあるその"死"を決めるのは、本人なのか、家族なのか、事情をよく知る他人なのか。はたまた、偶然という名を借りた"神"なのか。
「人には、見えるものと見えないものがあるんじゃなくて、見たいものと見たくないものがあるんだなって。」と言っていた。信じたいものと、信じたくないものもある、と思った。この映画を、いま現在、"絆"という"呪縛"に縛られている人が観た時、はたしてどう感じるのだろうか。でも、そうやって自分の時間も感情も抑え込んで人のために働いている人たちは、一本の映画を観る余裕さえもないのかもしれない。

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栗太郎

5.0正義と悪の境界

2023年4月5日
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とても引き込まれるカメラワーク、編集、演出、ぐいぐいと検事と犯人の間にある正義と悪の境界を引きずり回され、最後は泣いてました。
印象深いシーンは、4枚の斜めの鏡に鋭い視線で尋問する検事が映るとこです。
大理石のテーブルに反射する検事や犯人の場面も、二面性を象徴するようで好き。

成人の日本人全てに観てほしい作品です。

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BAININ

4.0家族との絆

2023年4月5日
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泣ける

悲しい

難しい

今年は泣ける映画が沢山あるが、本作は群を抜いている。ラスト15分間、大号泣だった。悲しくて、辛すぎる。思い出しただけでも泣けるくらい、秀逸な演出と構成であった。胸が張り裂けそう...。

「ドクターデスの遺産」を思い出させる内容。
あの作品は映画こそ〈クソ作品〉であるが、小説はとても丁寧に描いており、深く考えさせられ見応えのある秀作だ。実は映画版では、柄本明が出演しているという、共通点があるのだけど...全然違う笑 「ドクターデスの遺産」は、生きることを苦しむ人々に安楽死という選択を与える、医師の話。延命治療が当たり前とされているこの国は、人に寄り添う心が何処か欠けている、そんなことを語る作品。そして、本作「ロストケア」は、親の介護で苦しむ人々に〈救い〉を与える、介護士の話。家族という絆が、家族をどれだけ苦しめているのか、ということを強く語る作品。

ドクターデスという医師はネットでの申し込み制、家族の了承があっての実行だったのに対し、本作の斯波という介護士は全て自分の判断、家族の承認一切無しでの実行であったため、少し倫理感が欠けている部分はある人物。快楽じみている。しかし、ドクターデスの場合だと、申し込むことに罪悪感を感じ、また今の刑法だと、共謀者として罪に問われる可能性もある。が、斯波の場合は、全ての事件を彼1人で行っているため、無論他の逮捕者が出ることもないし、身勝手な行動のあまり批判もあるだろうが、自然な形で苦しみから解き放たれ、救われる人も少なくないはず。

どちらが正しい行いをした正義なのか、というのは分かり得ない。だが、どちらも『この国は下を向かない。見えないんじゃなくて、見ない。』と訴えている。本作の斯波の犯行は、〈お父さんを返せ〉という言葉がある時点で、大きな罪に問われるのだけど、同時に〈救われたんです〉という言葉もあるため、100%間違いを犯したとは言いきれない。少なくとも、救いの手は差し出すことが出来た。

辛い思いをしている家族を楽にしてあげる。
これの、何処が悪いのだろうか。生きる権利があるなら、死ぬ権利があってもいいはず。特に本作は老人に焦点を当てた作品であったため、当人も自分のせいで家族が苦しんで欲しくない、と考えるはず。私がその立場に立ったら間違いなくそう思う。小説「ドクターデスの遺産」よりは、犯行に抜け目が多く、許されない行いだが、とてもリアリティがあって頭を抱えるほど考えさせられた。松山ケンイチと柄本明の演技力がお見事である。

感想と言うよりも解説が多くなってしまいました。
せっかくなので、原作も購入し、できれば改めてレビューに追記しようかなと。淡々と描いているために少しあっさりとした作りではあったけど、優れた演出で涙が止まらない、いい作品でした。ぜひ。

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サプライズ

4.0ズシっと重たく心に刺さる

2023年4月4日
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悲しい

知的

難しい

かなり重たい内容だったけど、色々考えさせられるような良い映画だった。

長澤まさみ演じる感情的な検事と松山ケンイチさん演じる冷静で親切だけど淡々としてる介護職員のコントラストがとても良く、どっちにも正当性や正義を感じた。

過酷な介護、家族の認知症、そして貧困、人としての尊厳を守るためにする行動、観終わってしばらく自分だったらどうするかなぁと悩んでしまった。

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ケヴィン

4.5観た方が良い映画!考えさせられる。

2023年4月4日
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泣ける

悲しい

難しい

公開劇場が、少ないのが不思議でもっと大勢の人に観て欲しい映画だった。
いつかそれぞれの立場 環境などあるかもしれないが色んな形で起こりうる事だと思う。
前もって考えておくことを思い知らされた映画だった。
松山と長澤のやり取りを観ていてどちらにもわかる感情が行き来して 自分似は答えがわからなかった
但し、法律としては長澤の検事が正しいのだろう。
じゃどうすれば……。
これからも悩むのだろうと思う

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えびぷり

4.0答えがない問い

2023年4月4日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

斯波が言った『僕を死刑にするあなたは正しい。しかし、(苦しむ老人を送る)僕も正しい』という言葉がとても心に残っています。

裁判の前、斯波が殺したことによって、介護から開放されて、『救われた』と述べた遺族の姿が描かれました。
しかし、裁判の途中斯波を『人殺し』と叫ぶ遺族の姿も描かれました。

この映画は本当に中立的に物事を描いていて、どちらの正しさも思わず納得してしまいます。
映画を観終わった今ですらどちらが正しいのか明言出来ません。

斯波も大友検事も、より良い社会を理想としています。
そこは一緒です。だからこそ観ていてすごく胸が締め付けられました。

この映画を観て、自分の親、恋人の介護の可能性、未来を考えました。
恐らくこの映画を観たたくさんの人が同じように感じたと思います。
とてもいい映画でした。

松山ケンイチ、長澤まさみ、柄本明の血気迫る演技の拍手。

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あーちゃ