劇場公開日 2023年3月24日

「長澤まさみと松山ケンイチの演技がとてもいい。 坂井真紀はバイプレーヤーとして多くの映画に出演していると感じる。」ロストケア ドン・チャックさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0長澤まさみと松山ケンイチの演技がとてもいい。 坂井真紀はバイプレーヤーとして多くの映画に出演していると感じる。

2025年8月2日
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鑑賞方法:VOD

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動画配信で映画「ロストケア」を見た。

2023年製作/114分/G/日本
配給:東京テアトル、日活
劇場公開日:2023年3月24日

松山ケンイチ(斯波宗典)
長澤まさみ(大友秀美)
鈴鹿央士(椎名幸太)
坂井真紀
戸田菜穂
峯村リエ
加藤菜津
やす
岩谷健司
井上肇
綾戸智恵
梶原善
藤田弓子
柄本明(斯波正作)

葉真中顕という原作者は知らなかった。

前田哲監督と言えば、「大名倒産」、
「老後の資金がありません!」、
「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」、
「ブタがいた教室」を見たことがある。

予備知識なしで見始める。

ケアセンター八賀の職員、斯波宗典は
若くして白髪だらけな風貌であるが
とても献身的な介護士。

親切な仕事でセンターの利用者からも好感を持たれ、
新人やセンターの同僚、
センター長からも信頼される好人物だった。

すごい人だな。
真似できないなあ。
そう思った。

ある日、利用者の自宅で
その父親とセンター長が亡くなっているのが発見される。

センター長は利用者の合鍵を持っていて、
窃盗目的で犯行に及び、
その最中に足を滑らせて階段から落ちた事故死である可能性が濃厚だった。

犯行近くの防犯カメラ映像から
斯波がアリバイの証言と異なる行動をとっていたことが判明する。

斯波はあっさりと逮捕されてしまう。

斯波は利用者宅に赴いたときにセンター長とはちあわせになり、
口論の末にもみ合い、階段から転落死させてしまったと言った。

調べが進むと、斯波はセンターの利用者41人を殺していたという
衝撃的な事実が明らかになる。

斯波に親を殺された被害者の中には、斯波を庇う者もいたが、
同僚だった由紀は介護の仕事に絶望し風俗店に堕ちてしまった。

斯波の犯行を見抜いた大友秀美検事と斯波の取り調べでの攻防がはじまる。

日本の「介護」と「認知症」の問題という大きなテーマを扱っている。

個人的には斯波が言っていることに同情したいし、

大友検事はきれいごとをいっていると感じてしまった。

見ている人も、自分に高齢の親がいるかどうかなどの環境の違いで、
意見が割れるかもしれない。

長澤まさみと松山ケンイチの演技がとてもいい。

坂井真紀はバイプレーヤーとして多くの映画に出演していると感じる。

満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。

ドン・チャック
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