「生きてるのに」ロストケア ハンバーグさんの映画レビュー(感想・評価)
生きてるのに
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介護の辛い現実を世の中は、まだまだ知らない事の方が多いと思う。僕自身が実際に介護に関わる事がほとんどないからです。
認知症の方を見ると少しだけ、家族の方が大変で気の毒だなって思う反面、家族なんだから当然の義務でしょう!と押し付けてしまっている部分もあります。
自分の家族が自分の事を認知出来なくなっても自分が同じように考える事が出来るのか?
今の自分が一ミリも想像が及ばなく、自分の浅はかさを思い知らせる気がしました。
生きているのにこれほどまでに辛い現実ならいっそのこと殺してしまえばいいんじゃないの?と悪魔の囁きにも自分は、思っているよりも簡単に転がってしまうかもしれない。
社会という歯車の中で見えてない部分にこそ、スポットライトを当てていかないといけない現実がある事を改めて感じました。
誰かを救いたいと安易に考えて、その人に手を伸ばした所でどれだけの力になるか分からない。
見たいものばかりではなく、知らないといけない事を常々に増えていくばかりなんだと考えさせられる作品でした。
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