「レベルの高い本場の演劇を楽しめた。」ナショナル・シアター・ライブ「ストレイト・ライン・クレイジー」 Boncompagno da Tacaocaさんの映画レビュー(感想・評価)
レベルの高い本場の演劇を楽しめた。
このようなレベルの高い本場の社会派演劇を映画館で違和感なく見られるのは、カメラワークその他がプロの仕事だなと感嘆する。また、こうしたノンフィクションの伝記を戯曲化する英米(今回は舞台は米国で、劇化は英国だが)の演劇界の技量も素晴らしい。ニューヨークの都市計画家モーゼスの功罪を合わせて描く人間臭いドラマを、レイフ・ファインズらが熱演している。特にアル・スミス知事を演じた俳優が上手く、退場するときに現地の劇場で拍手が起こったのもうなづける。演劇を映画館で見たのは初めてだったが、これだけ上質のものをじっくり見られるなら、他の演劇も見たいと思った。
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