「立件できなかったおびただしい数の犯行」警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件 aromさんの映画レビュー(感想・評価)
立件できなかったおびただしい数の犯行
ルーシー・ブラックマンさんの事件をきっかけに、人を人形のように扱う悪質で卑劣な犯行が何百件と見つかるが、立件できたのはほんの数件の犯行だけ。諦めずに必死で探し続けたルーシーさんのご家族の気持ちを考えると悔しくて辛い。ご家族はもちろん、この件に関わった警察官も本当に悔しかっただろう。
元の捜査班が調べた件を勝手に洗い直すことは御法度であるという暗黙のルールを破り、書類を調べ直し犯人を見つけ出していく山代班の刑事たちの執念には驚きと敬意を感じた。無難に出世だけを考えているような人間では犯人は見つけられなかっただろう。
内容も濃く良作なので、もっと長いドキュメンタリーにしても良かったと思う。
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