「ダメダメ」東京2020オリンピック SIDE:B 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
ダメダメ
こんな記録映画なら残さなかった方がまし。
ズタボロで「呪われた」とまで形容された東京2020。
でも、最悪だったからこそ、後世の人たちが「あの大会って何だったんだろう?」と少しでも考えるきっかけになるのが記録映画の意義だと思うが、これはそれにすらなっていない。
一言で言えば、カメラを回して撮った映像を無軌道に繋ぎ合わせただけ。
時系列が行ったり来たりだけならまだしも、フォーカスした人物への踏み込みも足らないし、批判的な意見を入れたのも申し訳程度のアリバイくらいの中途半端さしか感じない。
これなら、いっそ思いっきり美化してIOCにおもねる内容にした方が潔くて良かったのでは?
そもそも、アスリート以外の人達を追うのがSIDE Bの趣旨のはずなのに、出場したアスリートのパートが結構含まれていたのは尺合わせなのか?
いずれにしろ、河瀬直美にドキュメンタリーを撮る能力が無いことだけは分かった。
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