「エンドロールまで美しい」線は、僕を描く とろりさんの映画レビュー(感想・評価)
エンドロールまで美しい
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「水墨画」というと、大昔の著名人たちの作品としてしか知識がなくて、正直地味なイメージしかなかったので、この作品は評判が良かったけれどあまり興味はそそられず…
だったけれど、先日公開された『正体』を鑑賞して横浜流星の演技力に感銘を受け、アマプラでさっそく鑑賞。
観てとても驚いた!!!!
めちゃくちゃ面白いし、こんなに感動するとは!
映画館で観なかったことを激しく後悔……涙
“水墨画”という少しマイナーなテーマをここまで爽やかに爽快に描くとは。
横浜流星はあんなにイケメンなのに、少し弱々しい青年を見事に演じ、清原伽耶も聡明で迷いのある水墨画家をしっかり演じ切っていた。
周りの役者さんたちの演技も素晴らしく、特に江口洋介はとても安心感があり、所々に良いスパイスを与えてくれる存在だった。
展覧会で江口洋介が水墨画を描くシーンは、驚きとカッコよさと迫力とでもう目が離せない!
しかも、作業着の姿で力強く水墨画を完成させていく姿がもうハマっていて、良い所全部持ってくなぁ!って思った。笑
大学の友達役の河合美優と細田佳央太も良かったなぁ。
ちょっとミーハーだけど、霜介のことを心から心配していて良い友達だなってほっこり。
あとはただただ水墨画が美しくて…
色合いが素敵な絵画も素晴らしいけれど、墨ひとつであんなに繊細な絵を生み出せるなんて本当に感動。
「線は、僕を描く」という名前の伏線回収もしっかりできていて、最後まで気持ち良く鑑賞できた。
音楽も良くて、特に、横浜流星の実家へ戻る時の高速バスのシーンで流れた曲はあのシーンにすごくあっていたと思う。
エンドクレジットも美しくて…この映画で心が洗われた気がした。
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