「やばい、失神する...バタッ」線は、僕を描く サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
やばい、失神する...バタッ
な、な、な、な、なんと、なんとですよ!?
福岡に舞台挨拶で、横浜流星が来るらしいじゃないですか!?!?!? これは逃すわけにはいかないっ!!!! 早速、抽選に応募。でも、流ちゃんが来るって、倍率えぐそうだよな...。(今回、ずっとこの調子です笑)
〜応募から2日後〜
さあ、抽選結果どうだったかな...ってぐあ!?
当た、当たっとるやないか!!!?!?!!
大興奮でベットで大ジャンプ。からの天井に強打。
にわかに現実とは思えない至福の出来事。
多分当たらないだろうなと、公開日に見に行こうかと思っていた本作だったが、急遽予定変更。やっぱり、新鮮な気持ちで流ちゃんを拝めたいっ!!!!
〜迎えた当日〜
やってきてしまったよ。ついにこの日が来ちまった。
こんだけ多くの映画を見てきて、その映画の数の何十倍も俳優を見てきて、未だに好きな俳優は?と聞かれたら、迷うことなく「横浜流星!」と答えるくらい好きな人。その人と会えるんだ。緊張で唾を飲み込むのが苦しくなってしまう。あれ、どうやって唾って飲むんだっけ。。。そんな調子で映画がスタート。舞台挨拶は上映後だったので、舞台挨拶については映画の感想の後ということで。
とりあえず、映画の期待値としてはそこそこ高めでした。予告から伝わる上品さ、映像の美しさに魅了され、今月一番楽しみにしていた本作。ちはやふるは苦手な作品だったので、ちょっとの不安はあるけれども、かなり期待。どんなものを見せてくれるのか、どれどれみたいなテンションで見たんだけど...すご!?スゴすぎる!?舞台挨拶があるから、横浜流星に会えるからとか関係なしに、信じられないほどいい映画なのだけど!?!?
横浜流星、清原果耶、河合優美、細田佳央多、江口洋介、三浦友和という、今、邦画界にひっぱりだこの豪華キャストが勢揃いの本作はもう、戦う前から勝ちが保証されていたようなもの。でも、皆想像を超える迫真の演技を披露しており、圧倒超えて圧縮だった(?) ひとりひとり丁寧に語りたいところだけれど、メインキャストである4人の魅力を手短に伝えたいかと。
まず、清原果耶。
横浜流星とは、「愛唄 約束のナクヒト」に続き、2回目の共演。息の根が合っていたし、お互いを尊重し合いながら成長していくという、この人物にピッタリの配役だった。いつだって彼女の演技は繊細だし、そして綺麗で、ずっと見ていたい不思議な力がある。優しく生徒たちに教えるシーンは、先生そのもの。一心不乱に水墨画を描くその姿に、見とれて仕方ありませんでした。
そして、江口洋介と三浦友和。
やっぱり日本の男!って感じがして大好きな江口洋介。タオルを頭に巻いて、農園を手入れしたり、料理を振る舞ったり、色んな人と優しく関わりを持ったり。それが様になるのよ、彼は。三浦友和も同様。師匠!先生!という雰囲気は満載なんだけど、実は穏やかでマイペース。でも、水墨画に関しては一流。やっぱり、この人の演技は絶品だ、!
語らざるを得ない天才俳優・横浜流星。
ピンク髪の高校生になったり、天才ギャンブラーになったり、そして最近では御曹司銀行員になったりと、個性的な役を演じている横浜流星。この人の演技の幅の広さには毎度驚かされます。あんなに、人を見下していたような御曹司をやっていたのに、この映画ではキラキラした目で水墨画を描く、美しい青年になっているんだもん。あれも、これも、本当に素晴らしい。いや、素晴らしいという言葉で収めていいのか?こんなにも、目の色を変えられる役者はいません。国宝級です。アカデミー賞は彼に決定。もし違ったら、もうアカデミー賞の受賞式見ません。
手短にとか言ったのに、ついつい長くなってしまいました。そのくらい、役者の魅力が詰まった一作です。
もちろん、役者以外の魅力もこれほどまでかと思うほどに、沢山あります。
久々に、映画館で見てよかった!と思える映像美。
白と黒のコントラストが水墨画だけでなく、おたまじゃくしで表現するセンスの良さ、映画館に響き渡る虫や鳥、風の音、風鈴の音色。色や音を使って、より映像の美しさを際立たせる。人物の捉え方、水墨画を描く様子、感情とともに変わる視点。そして、草木や花々、朝日、夕暮れなどの天候、室内に広がる光に、体全体が包み込まれてしまう。本作は、映像作品の枠を超えた水墨画のような芸術作品なのです。
水墨画に対する思い、そしてそこから描かれる人生の道筋。ストーリー設計は緻密で濃厚で、とても上品。1秒たりとも無駄がなく、観客を水墨画の世界へと引き込んでくれる。本作は生きるとはなにか、という人間の根本的な部分を描いた作品であり、それ以上に水墨画が人に与える尊さを教えてくれる作品である。正直、ここまで感化されたことは、映画を見ていて未だかつて無い経験。自分でも驚いている。私は水墨画家になりたい。その感情で胸がいっぱいなのだ。
他にも、光陰の使い方、音の有無、テンポのよいカット割りで伝わる水墨がもたらす優しさ。各登場人物が色んな形で活躍する話の盛り上げ方。続編を匂わせるわけでもなく、かといって見せすぎもしない、絶妙なタイミングで終わりを迎え、心を芯から震わせるラスト。からの主題歌。全てが愛おしくてたまらない。言いたいことがすらすらと出てくる。言葉にならないほど面白くていい作品だけど、つい言葉にしたくなるほど面白い作品でもある。
「ヘルドックス」とか「もっと超越した所へ。」とか「さかなのこ」とか、最近信じられないほど神作が多すぎるけど、本作、その神作3つからずば抜けてます。面白いとか次元じゃない。もし、この先人生で3作品しか見てはいけませんって言われたら、「コンフィデンスJP」「恋は光」そして、本作を選ぶ。そのくらい好き。
そして、横浜流星も大好き。
舞台挨拶、とんでもなかったです。30分が3分に感じました。なんか頭真っ白になって、内容全然覚えていない笑 兎にも角にも、カッコよくてカッコよくて仕方がありませんでした。今日は、関水渚と横浜流星に恋をした日です。オーラ半端ない。もう、一生好き。一生、「線は、僕を描く」と横浜流星が大好きって言い続けます!流星くん、福岡に来てくれてありがとうございます!そして、こんなにもいい映画を作ってくれて、ありがとうございます!
今晩は
興奮が伝わって来るレビューですね。おめでとうございます。
で、今作。仰るように私はとても心に沁みましたし、横浜流星さん、清原果耶さん始め、支える三浦友和さん、江口洋介さんの盤石の演技で楽しめましたね。
なにより、あの大きな和紙に大筆、小筆で画を描く数シーンは魅力的でしたね。何かを求道する人の映画は好きなんです。では。
サプライズさんへ
邦画ですが、一昨年あたりから復活して来て、去年は明確な当たり年でしたし、今年は大手が元気な印象です。この調子で年末に向けて、更に盛り上がって欲しいです!