劇場公開日 2022年10月21日

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「龍が紙の上を這う」線は、僕を描く bionさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5龍が紙の上を這う

2022年10月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 揮毫会のシーンは、文句なしにすごい。大筆を叩きつけたかと思うと、その筆が龍のように紙の上を泳いでいく。そうかと思えば、ハケのような筆が繊細な線を描いていく。絵師が新たな生命を生み出しているようにも見えるし、墨色をした命の水が勝手に動いているようにも見える。

 ドラマとしてはちょっと物足りない感じかな。たまたま見た水墨画に釘付けになった姿を見ただけで、弟子に誘う? その辺が現実離れしているし、三浦友和も江口洋介も横浜流星もカッコよすぎるんだよね。もっと鬼気迫る絵師が1人くらいいてもいいんじゃない。

bion