「注意して、自身で判断を」ドンバス LSさんの映画レビュー(感想・評価)
注意して、自身で判断を
はじめに。本作品にはウクライナ文化省と映画庁が協力している。かつ舞台は「ノボロシア」、親露派が実効支配する地域 。すなわち、これには「あちらではこれほど悲惨で非道なことが行われている」というウクライナ政府のプロパガンダが含まれている可能性を常に意識する必要がある。それほど憎悪を掻き立てるエモーショナルな表現があるので注意してほしい。
実際に観て考えてほしいのでネタバレは避けるが、低強度紛争が続く地で日常を生きる人たちが心の平衡を保つことの難しさを改めて感じた。
小ネタとして、治安部門が対象者に「このとおりに書け」と自発的な書類を強制するのはソ連時代からの伝統なんだなと思った。(DAU.ナターシャ、親愛なる同志たちへに続いて3回目)
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