愛ちゃん物語のレビュー・感想・評価
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若干21歳でこの映画を作った監督、初長編作品✨🏃すごい!
意外な伏線回収がある
マリアと書いてセイコは難しいw
産まれて程なく母親を亡くし父親と2人暮らしだけど父親は殆ど家におらず、その癖超束する毒親という家庭環境で育った友達のいない16歳の少女の話。
やりたいことがあったら父親に相談しなければならないといいつつ、何を言ってもNO,NO.NO!なクソ親父。門限は6時で~とか言っていたけど、逆にどうやってそんな時間まで過ごしてるんだ?w
ある日住宅街を浮かれて歩いていてぶつかり知り合った女装家の聖子さんと仲良くなって、人生観が変わって行くけれど…って、物語自体は単純ながら結構面白いし良い話。
しかしながら、予算だったり演技力だったり構成や演出の粗さ等々、足りないものをを奇抜さやコミカルさで誤魔化してつくられている印象で、仕方ないのはわかるけれど非常に勿体なく感じた。
個性が爆発している衝撃、普通を持たないからこそ見える世界に眼を見張る
とにかく馬力のある映画。世界を創造するってこういうことだよな…と思う。細かいところは気になるけど、見劣りしない世界観が見事。愛だわ…。
インディペンデント系邦画が好きなので、こういう映画も観るタイプ。しかしながら、静かで感情が揺れるみたいな映画は多い。カット割りや画質もあって、「仕方ない…」と言わせる作品も多いのが事実。しかしながら、今作は違う。とにかく世界観が凄い。そして、そこにきっちりと話が乗っていく。だから飽きないし余韻も来る。結構濃いのに意外とイケるんだからすごい。
愛ちゃん16歳。束縛する父との約束を破ったところから差し込む光に人生が変わり始める。ほんの眩しさから、一気に開かれていく感覚。終始作品は奇抜でどのカットも鋭利。たぶん「普通」はどこにもない。だからこそ思い切りが良いというか、ずっと観てられる。なんとなく想像は付いてくるが、それをしっかりと裏切りながら世界を広げていくので、気づけばどっぷり楽しんでいた。誰一人として悪者は出てこないのも好感だし、ピー音使ってみるたりするなど、映画を遊んでいる。こなしている。
主演は坂ノ上茜さん。アミューズの若手女優で、ドライブレコーダーのCMでも割とインパクトを残している。そんな彼女が主演なので、演技力もそれなりにある。だから割とトーンがくっきり出ているし、可愛さが段々と増していく。派手な恰好なのに似合うのが凄い。この調子で売れてほしい。
大人に牙を取られないうちは派手にやってほしい。ただ、今後もやっていくならもっと器用さも必要となるだろう。火薬の量を調整できる人を見つけなければいけない。それだけ個性とアイデアが爆発している。火傷注意、強烈な作品。
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