バニシング 未解決事件のレビュー・感想・評価
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ノンフィクションと考えるべきか?
生体からの臓器移植と言うおどろおどろしいテーマの作品。ウクライナ人のオルガキュリレンコがフランス人医師の役で主演している。韓国に出稼ぎにきた南部出身の中国人(特殊な血液型が多いらしい)から無理やり臓器を奪い殺害する、というストーリーなのだが、これで中国から制作サイドにクレームがこなかったのだろうか?よく映画化できたな、と思って観た。後で調べてみたらもう原作は20年以上前に中国を舞台に書かれた”小説”だった。これが原作通り中国を舞台になっていたらノンフィクションになって洒落にならないと言うことか。面白いし上映時間も短いのは評価したいが、恋愛ドラマ的要素は不要だろう。邦題は”未解決事件”となっているが映画のように韓国(というか中国以外)が舞台になっていたらとっくの昔に解決していただろう。
お手を拝借
ソウルで死後1ヵ月の身元不明の遺体がみつかり、捜査に当たる警察と、協力するフランス人医師の話。
みつかった遺体は麻酔が打たれており、腕にはカテーテルの様な痕が、と始まって行くけれど、その前にジャカルタからの肝臓の話もあったし…まさかの血液パック!?
まったりした空気感なのに展開は結構テンポ良く進んで行くし、マジック野郎以外はなかなかノワールな雰囲気で良かったんだけどね。
主犯の凶悪ぶりが理にかなって無くて失敗する気満々じゃないですか?
何だか良くわからない恋愛ドラマみたいな要素はいらなかったし、最後の地下の件はいくらなんでもそんなアホなwしかもこれじゃ男の子は…これで終わり?
この内容にこの尺で良くここまで詰め込んだと感心はするけれど、いらないものが多かったし、雰囲気の割に犯人グループがショボかったかな。
マジックありロマンスあり?
実はミスクが悪徳執刀医の妻だった、なんて偶然が過ぎる。どうせ映画なんだからこれくらいの偶然は当たり前ということか。話のスケールは小さいし、雑すぎる、荒っぽすぎる。テンションが下がる映画で、気分が悪くなる。それを補うためのマジックとロマンスだろうが、アリス氏がフランスに戻らない経過も異物を飲み込むような感じ。
つまんない話だ、と作り手がいやいや作っているみたいで、映画をなめているんじゃないか。
これが「譜めくりの女」の監督作品?そういえば導入部のあたりはスムーズで期待を持たせてくれた。
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