X エックスのレビュー・感想・評価
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80年代マインドをもった不謹慎ホラー。
タイ・ウエスト監督が海外のインタビュー記事で語っていた「80年代はホラー映画はポルノと紙一重の扱いで、好きだというのも憚られたものだが、今ではホラーはブロックバスター映画になった」というコメントが強く印象に残っている。設定的には70年代の『悪魔のいけにえ』オマージュと思われがちだが、むしろ本作の本質はレンタルビデオ全盛だった80年代オマージュにあるのではないか。ポルノ映画を撮る若者たちとセックスレスの老人夫婦を対比させ、セックスとワニとあっちこっちに放り込んだスプラッターホラー。不謹慎だし、バカげているし、人に勧めるのも憚られるようなタイプの作品をA24で撮るというこの倒錯感。そしてそういうヤバさを狙った作為をも超越してしまうミア・ゴスの存在感。前日譚となる『Pearl』の予告編は、今度はガッツリ70年代的なグラインドハウス風味になっていたので、併せて観ることで70年代80年代のホラーを総括することになるのではないかと期待しています。
骨と皮みたいな痩せ細ったババアが不気味で怖い
骨と皮みたいな痩せ細ったババアが不気味で怖い。目を開けたら全裸のババアが横で寝てるのはちびるわ。心臓が止まるの覚悟で老人夫婦がハッスルシーンは気持ち悪い...遠目のカメラで助かった。
美人だった昔の面影は無く、旦那とも行為が出来ずに女としての魅力を失ってる様子はちょっと可哀想だった。特に昔が美人だと老いていく身体を痛感して辛いだろうなぁ。自分は男だけど老いて今の魅力が失われると思うと怖くなった。
全盛期の頃を観てみたい...と思ったら前日譚があったのね。これは観るしかない。
大人しい音響の子が自分から出演したいと言うのは驚いた。彼氏からしたら仕事とはいえ、他の男との行為を見るのは地獄だろうな、しかもカメラマンとして...。自分だったら彼女が別の男とやってるのを撮影とか絶対無理だね。
1979年、米国テキサス。 若手女優のマキシーン(ミア・ゴス)は、...
1979年、米国テキサス。
若手女優のマキシーン(ミア・ゴス)は、恋人でプロデューサーのウェイン(マーティン・ヘンダーソン)が製作する映画に出演することになったが、緊張が絶えない。
というのも「X指定」の映画なのだ。
映画は田舎の農場の一軒家で撮ることになっている。
一行は全部で6人。
もうひとりの主演女優、ブロンドのボビー・リン(ブリタニー・スノウ)とベトナム帰還兵で黒人男優のジャクソン(スコット・メスカディ)。
撮影兼初監督を務める学生RJ(オーウェン・キャンベル)と恋人で録音担当のロレイン(ジェナ・オルテガ)。
日が沈まぬうちに、と撮りはじめたが・・・
といったところからはじまる物語で、訪れた農場の老夫婦が殺人鬼だという、まぁ、米国都市伝説「アメリカン・ゴシック」の系譜。
田舎町なので、皆が旧弊でガチガチのクリスチャン。
途中寄った売店では、キリスト教の説教番組が絶えず流れている。
殺人老夫婦もガチガチのクリスチャンで、新しい価値観に反感を抱いている・・・のは確かなのだが、妙にヘン。
老いた妻がいつまでの性欲が抜けず、老いた夫を求める。
が、夫は心臓が悪く、応えることが出来ない。
と、新旧二世代のお色気コメディでもあるので、これ、本国ではゲラゲラ笑いながら観られたんだろうなぁと推察。
RJが撮る16mmフィルムの映像と、映画本来のデジタル・シネスコ画面のクロスカッティングや、デ・パルマもビックリなスプリット・スクリーンと、映画表現の計算されたお遊びも、なかなか楽しい。
なお、スプリット・スクリーンは、映画のもうひとつのお楽しみ(後述)への伏線と読み取ることも可能。
で、後半は、ゴア描写満載の殺戮オンパレードなのだが、『サイコ』(沼に沈んだ自動車)や『悪魔の沼』(ワニに食われちゃう)などを彷彿とさせるシーンも登場。
若手女優のマキシーンの正体(物語上の)がわかる最終盤の演出なども才気を感じるし、老いた妻の正体(こちらは役者。スプリット・スクリーンの伏線の回収)なども驚くギミックが仕掛けられている。
なお、映画最後にRJが撮影していたカメラが発見され、「何を撮っていたのか」という警官の答えも面白い。
これは『食人族』のパロディね。
ということで、ゲラゲラ笑いながら観るのがよろしい、ホラーコメディということで。
『ロッキー・ホラー・ショー』のようなイベント上映があってもいいでしょうね。
(もう、あった?)
続・笑うしかない狂気の祭典
今夜(2024/06/29)観ました。
前作(PEARL)から60年近く経った同じ地が舞台のサイコスリラー映画です。
主人公マキシーン(ミア・ゴス)は地味な印象の女の子で、ポルノビデオ撮影クルーのアシスタントです。
彼らが“例の農場”に足を踏み入れてしまったからあら大変、というようなストーリーです😅
残酷な描写、グロテスクなシーンがあるので、苦手な人は視聴を控えた方が良いかもしれません。
視聴を終えた感想は「悪い意味で元気な高齢者だなー」です(笑)リミッターの外れた人間は年齢関係なく怖いのでしょうね😱
『PEARL』『X』と最新作『MAXXXINE』の三部作で、最新作の日本公開は例にもよって未定です🙁『オッペンハイマー』のように日本でも公開されることを期待しています👏✨
老いとホラー
わけがわからない怖さではない。
昔チヤホヤされていた老婆。
若い子達への羨望嫉妬が憎しみ(にしか見えない)を加速。
わからんではないが、そこまでやるか?という感じ。
心臓発作を恐れて妻の相手が出来ない亭主は謝るしかないのもなんだか切ない。
24時間で5人を殺害。
すごい体力。
体力と精力は比例する?
行き着くところはそれだったか。
それにしても、地下室に死体があったなら、多少臭うと思うけど。
貸家も相当年季が入ってそうだったが、掃除もそんなにされてない家に入るなりソファやベッドに。
意外とそういうのは鈍感なんだね。
なぜかみんな裸に近い格好。
きれいに見えない沼にいきなり飛び込んだり。
裸にエプロンじゃないけど、なぜにその格好デスカ?
服を着て靴を履こうや〜
無防備過ぎてちょっと笑えた。
なんだこれは?
ホラーなのか?エロなのか?
奇っ怪な爺と婆たち、特殊メイクしてるけど誰なん?
ポルノ撮るためにあんなとこまでロケに行くんだ?
付いてきただけの監督の彼女がポルノ女優としてデビューしてしまう展開とか何をやっとんのだ。
冒頭から温いお茶みたいな展開の間にちょくちょく差し込まれる不気味さに嫌悪感があるが、監督カップルの破綻からストーリーは一気に展開する。
ただ、ヤクを吸ったりする割にこのポルノ撮影チームの面々は面倒見がよい(笑)
「居なくなったんだ」と言われると「一緒に探してやる」と言える人が意外に多い(笑)
逃げ出した監督以外のプロデューサーウェインと男優ジャクソンは他人の困難を手助け出来る程度に善人で気の良い人たちであったので驚いた(笑)
お年寄りに優しいブロンド女優のリンにも驚いた。
そこを突いてくる老夫婦、中々に卑劣(笑)
そして老いて益々盛んなハワード夫妻(笑)
こんなもの見せられてこっちはどうしたら良いんだ。
元旦からこんなもん観てたら、親が泣きそうだ。
年老いても愛されたい欲情
この映画を語る上で純粋に凄いなあと思ったのが主演のミア・ゴス。マキシーンを演じる時は高めのトーンで喋り、老女パールを演じる際にはトーンダウンしてわざと声を低くして喋る等のトーンの使い分けですが、パールが気分が高揚した際に若干キーのトーンが高くなったなあ以外は、うまく分けながら演技されているのが良かったです👏
見ていて思ったのがパールの愛に対する底無しの貪欲さ。夫が心臓病を患っていてもなお、私のことを愛しているなら、と言ってS⭕Xを求めるってね…若者がやっているのを見て欲情?発情?
パールは年老いても誰かに愛されたい、強く求められたい、だから暴走しちゃうというのが、凄くよくわかった作品でした。誰かに認めてほしいという長年パールが抱いてきた承認欲求からきているのかもしれません。そのあたりは、続編となるPearlパールを見て頂いたら全てが繋がります。
若者に嫉妬した老人が殺人鬼になるだけのホラー
どうやら三部作のようですが、はっきり言って、この作品単体ではホラーとして駄作と言うしかない出来です。
革新的なポルノ映画を撮るために農家を借りに来た若者たち。そこで排他的な老夫婦に襲われて殺されて行くという内容ですが、展開に何も意外性が無い、よくあるB級ホラーでしかなく、「性に奔放な若者に嫉妬した老人が殺人鬼」と言う点がやや珍しいだけです。
冒頭の事件現場で保安官が何かを発見して衝撃を受けているシーンがあり興味を惹きますが、結局、後半で単に殺された死体が吊るされていたと分かるだけで、まったく謎の伏線として機能していないし、何をそんなに意味深に冒頭に持って来ていたのか意味不明。ホラーだからこんな雑な伏線でも許されてるだけ。
最初の殺人が起きるまで一時間以上も掛かっているし、その後のテンポも悪く、まったく意外性の無い殺人シーンがダラダラと続くので、終始イライラさせられた。結局、最後まで何も意外性のある展開にもならず仕舞い。
ことさらに老人と若者を対極的に見せる事で、老いの虚しさをテーマとしているみたいだけど、単に老人の嫉妬による身勝手な殺人ばかりを見せられても、老いる事への恐怖感や虚無感、若さへの憧憬など何も伝わって来ません。
ラストの宗教団体のテレビ放送が唯一のどんでん返しみたいだけど、これも正直、二部への伏線なのか、よく分からないオチ。はっきり言って、よくある安っぽい殺人鬼ホラー以上のものには思えませんでした。
ホラー克服計画①
A24印なら..!とホラー映画克服の第一歩としてチョイス!
案の定、いちいち洒落てる~!
定点からぐーっとゆっくり広がっていくオープニングに始まり、ノリノリになれる音楽、マキシーンたちのファッション、点滅するようにチカチカ切り替わる場面、多彩なカメラワーク..。そうそうこれだよね~と"ザ・A24"演出に目を奪われる前半から、事態は徐々に血生臭くなっていく。
「かつて」の美しい姿が見る影もなくなってしまったパールと「これから」もっと美しくなる!と燃えるマキシーン。1人、また1人と殺されていく仲間たちを横目に見ながら、やっぱりこの2人の境遇を重ねずにはいられなくなる。メラメラの野心はお互い様だが向いている方向が異なる2人。なんで私の美しさが分からないの!と若者を手にかけていくパールは「過去」、私はこんなもんじゃない..こんなとことでくすぶってる女じゃない..私はセックスシンボルなの..!と自分に言い聞かせるマキシーンは「未来」に思いを馳せている。この対比がまぁ強烈。からのあのラストだもんね..。あの後、マキシーンは一体どんな存在になっているんだろうか?誰もが羨む美を見せつける女優?はたまた未だ売れない女優のまま?どちらにせよあの"野心"をエンジンにしてひた走っていることだろう。シリーズ3作目が気になる..!
その前に、パールの過去が描かれる『Pearl/パール』を劇場で見ようと思ったのに!最寄りの劇場ではもう少し先の公開になる模様。A24様にホラー克服お手伝いして頂いて、この絶好の克服チャンスをモノにしてみせます👊
超自然の存在よりも怖いのは人、みたいな映画でよい。 老人の性欲とか...
超自然の存在よりも怖いのは人、みたいな映画でよい。
老人の性欲とか喪われた日々への妄執自体はめちゃめちゃ重要なテーマではないか。
若さと老いと性倒錯と
"X エックス" 三部作第1部。
Amazon Prime Videoで鑑賞(字幕)。
70~80年代のホラー映画やポルノへのオマージュが捧げられ、わざと低予算の雰囲気でつくられているのが良い。
ただ、その雰囲気を守るがための前半部分が退屈でした。刺激的なシーンはあるものの映画館で観たら寝ていたかも。
老夫婦の狂気が爆発する後半で一気に目が覚めた。もっとスプラッタしてもいい気がしたものの、絶品のエグさでした。
若さと老いの残酷な対比。老婆の性倒錯と、妻の殺人衝動に付き添う夫の歪んだ愛情。パンチの効いた要素どもが巧みに作用し、とんでもなく気味の悪い世界観を構築していました。
パールからマキシーンへの「継承」にゾッとしました。だからこそミア・ゴスの二役だったわけか。掛け離れた世界ではなくすぐ隣に潜む恐怖。さらにじわじわ怖くなって来ました。
※修正(2023/11/02)
ホラー的な意味でなく嫌悪感がすごい
よくもまあこれを映画化しようと思ったな。
正直全く合わなかった。
性欲を発散できない老夫婦が若者に嫉妬して殺人とか、、、
ある意味ジェイソンの方がまだ理由としてしっくりくる。
とにかく老女の性欲をこんな形で表現するとか嫌悪感しかなかったな。
しかも若者たちはビッチなわりにみんないい奴なんだよね。
この手の映画って嫌なやつがいるもんだけどみんな性には奔放だけど、
老人たちが困っているのを見て助けてあげようとするのにあの老夫婦ときたら
セックスのことしか考えてない。
なんだか訳わかんないキャラ設定だよ。
この映画105分なのに1時間は何も起こらないという
別の意味でもすごい。ほぼぐだぐだの青春映画。
しかも、若者たちはポルノ映画にも芸術を求めている発言をしていることから
監督もどうやらホラーに何か深い意味をもたせたいようだ。
それが老人の性なのだろうか?
先日観たウェンズデーのジェナ・オルテガが出てた。
可愛かったけど脇役だったな。
流石に裸にはならなかったけど、こんなホラーにも出てるのね。
ジェナはウェンズデーが当たってるからビッグになるのにこんなのに出なくてよかったのに。
この映画前日譚が作られたんでしょ?
監督はそんなにこれ気に入ってるの?
死ぬほど快感。
原題
X
感想
ミッドサマーのA24が仕掛ける真夏のエクストリームライド・ホラー!
1979年、テキサス。3組のカップルが映画の撮影に訪れたのは史上最高齢の殺人夫婦が潜む家だった
予備知識なしで観たのですがまあまあでした。
殺人現場からの24時間前のこと…。
老夫婦は気持ち悪くて不気味でした。
テンポがよくなく上映時間の105分が長く感じました、特に中盤が…。
ですがRJが殺されてからは人がポンポン死にます。
ゴアシーン、牛舎でのピッチフォークのシーンはきそうだなと思いながらもびっくりしました笑
車で頭を潰されるのはスッキリ。
ミア・ゴスの一人二役は凄かったですし、ババア役全然分からなかったです。オーバーオールからの横乳はエロかったです笑
マキシーンはTVのよくわからない宗教の娘でした笑
他のレビュアーさんのレビューではエンディングロールの後も続くみたいなんですがアマプラではなかったです。
XFACTOR女優、マキシーン、欲望は操れない
敏腕プロデューサー、ウェイン、チーズバーガーにするぞ
若き録音係、ロレイン、いつから潔癖症になった?
ブロンド女優、ボビー・リン、今楽しまなきゃ
ベトナム帰還兵、ジャクソン、不良人生に乾杯
※クソッタレのホラー映画じゃないか?
意図的な演出が光る「クソホラー映画」
この映画はセンセーショナルなホラーでも、スタイリッシュなスプラッターでもない。
本編最後のセリフ通り、意図して製作された「クソホラー映画」なのだ。
『ミッドサマー』『ヘレディタリー/継承』を送り出した新鋭ホラー制作会社A24の最新作、という触れ込みだけで映画オタクは興味を持つであろう今作。
新作『Xエックス』での挑戦は「大定番スラッシャー」「グラインドハウス」の皮を被った「どんでん返しホラーシリーズ」だ。
実は今作、公開前から「3部作」化が発表されている。ヒットするしないにも関わらず3本作りますと言い切り、遅れて公開された日本ではエンドロール後に2作目の特報まで観せてくれる。その気合の入り用は格別だ。
性に開放的な若者が旅先で惨殺されるというテンプレな展開を軸に「ポルノ映画」「NTR」の不快でクソくだらない展開で観客が飽き始めた頃、待ってましたと言わんばかりの虐殺が始まる。
そうそう、主演ミア・ゴスだが、彼女自身が初期作品から胸や性器をスクリーンに映す半ポルノ女優のようなキャリアを築いている。彼女が脱ぎたくて脱いでいるのか、それともマキシーンのようにドラッグでもやらないとやっていけないのか、役者の本心など知りようがないが。
殺人老夫婦の動機も不快でクソくだらないが、セックスレスに悩む姿は観客の現実ともリンクする。抑えきれない肉欲を顕にする老婆は生理的に不快だが、そんなクソホラー映画を観ている私たち自身の未来でもあり、やりきれない不安を抱くのだ。
そしてなにより、今作最大の“カラクリ”は主人公と対になる殺人老婆もミア・ゴス自身が演じている1人2役構造だ。
特殊メイク老婆の違和感が目立たないよう、終始遠景や暗闇でしか登場しない老婆。中盤から照明がクッキリ当たるカットや顔がアップになるシーンが増え、多少違和感ある肌のテクスチャーや特徴的な骨格で「え、これミア・ゴスじゃん!?!?」と衝撃を受ける。(パンフレットを読むまで気が付かない、むしろ鑑賞後も理解していない観客すら少なくないらしい)
日本公開版では終映後に続編の特報が流れるため、より1人2役が強調されたエンディングを迎える。正直、日本版は本国公開時より体験価値が高い2時間といえるだろう。宣伝会社、配給会社の粋な計らいだ。
A24が挑む新たなスタイルのホラー三部作、その完結がいつになるかは知らないが、必ず映画館で見届けたい。
スプラッタより正視できない、今まで見たことないシーン。
「私らしくない人生は受け入れない」って、突き進む主人公が気持ちよく、カッコイイ。
人って、どの辺りで自分が女であることを諦めるのかな、とか考えてしまった。
諦めない?
そして、何が怖かったって、老人の性行為。
もうほんとに観たくない。
食欲失せる。
途中、フリートウッド・マックの「Landslide」が良い雰囲気で流れたりして、でもこの曲は、「but time makes you bolder even children get older and I'm getting older too 」がちょっと暗示的なのかな。
特に後半、気持ちよいくらいテンポ良く進むし、皮肉が効いてたり、良作ではある。
パラドックスというか、このお婆さんは、後のマキシーンなのかな、と。
起きたら隣にババアがいるドッキリ
B級ポルノ映画を撮るために田舎の農場を借りた6人の男女が農場主の怪しげなジジイとババアに襲われる話。
6人の若き男女が獲物にされる動機は老人の若さへの渇望。肌もカサカサ髪も薄くなって乳も垂れ下がり、旦那に求めても心臓のせいで行為はできない。そんなババアは若者達が性を謳歌し、楽しげなのが羨ましくてしょうがない。
このババア、体は衰えてるけどパッションはすごい若いなと思った。多分私より若い(笑)そのパッションがあればもう少し綺麗な見た目保てたんじゃない?とは思うけど、きっと田舎だからあまり努力をしなくても若さで求めてくれる人がいたんだろうなぁ。
マキシーンも「私らしくない人生は受け入れない」と宣言するようにパッションがすごい。数十年後同じようなメンヘラババアみたいになってる可能性はあるけども(実際両方ミアゴスが演じてる)、この子は愛への執着がなさそうなのがババアとの違いかな。自分一人でもどうにか成功を掴んでやろうという姿勢が、世代の違いっぽく見えた。
『悪魔のいけにえ』とか『シャイニング』などあの時代らへんのオマージュも良かったけど、私が1番好きだったのはやっぱ池のワニ。マキシーンの背後、遠くから誰かが見つめてるのをずっと見せられた後、池で浮かぶマキシーンからショットが移動して何がいるのかと思ったらワニかーい、で笑った。
起きたら横にババアとかジジイとババアの夜の行為が化け物にしか見えなかったり、割と見た事ないシーンがあって面白かった。
社会規範の抑圧から逃れる
田舎町でチャラい若者たちが惨殺されるスラッシャーホラーというジャンルではありますが、チャラさを判断する社会規範意識を揶揄するような視点が感じられました。
その時代の今時の若者と、昔ながらの宗教や倫理感を重んじる老人との対立というような。
とは言え、老人側も単純に倫理感に反しているから殺す訳ではなく、若さや奔放さへの嫉妬なのか執着なのか。
夫婦はこうあるべきという固定観念に、ある意味縛られているのか。
動機は過去に関するものなのか、既に製作されているらしい2作目にも興味をひかれます。
若者たちも、老人を思いやったりなど普通に良い奴ですし。
夜に語り合う場面は、青春もののような雰囲気で。
最初に殺されるのが、一番チャラくない奴、しかしダブルスタンダードな貞操観念の持ち主というところも、腑に落ちるというか。
社会規範や偏見の抑圧・欺瞞についても意識させられます。
そこからいかに逃れるかということでは、主人公が象徴的なのかと。
主人公が、自分に暗示をかけるような言動をしていたのは、親から人並み外れた社会規範の抑圧があり、それから逃れるためだったのかと解釈しています。
丁度、宗教2世の問題がニュースになっていたこともあり、2世の苦悩を連想してしまいました。
描写されていた宗教が、カルトなのかこの地域では一般的なキリスト教なのか、よく分かりませんでしたが。
アメリカの宗教事情に詳しければ、もっと面白く観れたかも知れません。
殺害シーンやクライマックスの攻防は意外にあっさりしていて物足りないように感じたものの、老婆の描写は異様なインパクトでした。
ラストも、主人公の過去などを考えると、複雑な余韻が残りました。
ホラーと言うよりエロ+絶倫婆さんの暴走
死霊館みたいなホラーではなく、アダルト映画撮影に来たご一行様を見た婆さんが若い人を妬み殺しまくり、爺さんも加担し殺しまくり、最後は若い女がフザケンナ!クソ婆!と婆を成敗。
全然ホラーじゃ無いです。
白人女優さんの騎乗位がエロくて良かったけど、それ以外は微妙。
外人女優さんのおっぱいは楽しめます。
おばあちゃん……もう勘弁してくれ
バイオレンスホラーの今作。現代ものではなく世代的には一昔前と言っていいのかな。また懲りずに若者男女がキャンプ施設に行っちゃっておりますね〜。そしてその若者6人がこれまであたかもいたかのもうなやられ役の各属性代表的なビジュアルです笑。ハッキリ言って物語はアダルトを撮影しに行っているのでそれなりの描写はあります。前置きはこんなもんで、今作のクリーチャーはかなりやつれた老夫婦です。ただおばあちゃんの方は性欲フルスロットルなのでそう言った意味では元気です。おじいちゃんは猟銃打ってきます。まぁそんな老夫婦とのやりやり合いが怖いく悍ましい見どころです。ヴィジットという映画も老夫婦が相手ですが、今回は性欲という要素が加わった感じです。そして何と、たぶん続編があるような映像がエンドロール後に流れます。次は『Y』(why)かな?
全49件中、1~20件目を表示