「辛辣で、惹きつけられる」不都合な理想の夫婦 yep11016さんの映画レビュー(感想・評価)
辛辣で、惹きつけられる
80年代のヤッピーとしてローリー(ジュードロウ)、その妻アル(キャリークーン)と10代の娘と息子、サムとベンジャミン。
ニューヨークからロンドンに意気揚々と移り住み、次なる大きな成功(?)報酬(?)見栄(?)のために、
ロンドンから離れた豪邸へ
原題のThe Nestを思うとやはりこの家がこの家庭の過ぎた見栄か成功かへの経済の終わりと家族の破綻を象徴してる
妻アルの愛馬リッチモンドの鳴き声、
ローリーの度重なる見栄と成功への執着した発言、
アルのチェーンスモーク
ショーンダーキン(アイアンクローを観てあまりの良さにこの映画を見始めた)はこの破綻していく過程を淡々と、
映画的(それはとてもドラマツルギーを持って)
描いている
悲しさ、とか家族のつながり、とか 80年代のあのどうにもならないような渦、とか
アルの子供達への「まるで他人みたいじゃない!」という台詞は階段の吹き抜けへとあっけなく消えていく
ラストはこの家族の行く末をとても確かに見せている
辛辣で、とても惹きつけられる
ニューオーダー
ヤッピー
86年くらいのメルセデス
サリーの田舎の景色と柔らかい光
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