「90分一本勝負の映画。一風変わった内容だが本命以上。」ボイリング・ポイント 沸騰 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
90分一本勝負の映画。一風変わった内容だが本命以上。
今年208本目(合計484本目/今月(2022年7月度)20本目)。
海外の超(?)有名レストラン店で起きるいろいろなトラブルを90分ワンショットで描いた、という「レストラン映画」。類型としてはすごく珍しいんじゃないかな…と思います。
日本ではこのようなお店もありますが、日本では労働基準法の適用を受けるので、ここまでのことは無理だし(厳密に再現はできない)、法律が違う海外のレストランを描く「一本勝負」の映画というのに近いです。
その意味では(レストラン自体は架空のもののようで)ドキュメンタリー映画には該当はしませんが、一方で「純粋たる映画か?」というとこれまた微妙で、分類的には何になるんでしょうねぇ。「レストラン映画」という分類でも存在するんでしょうか…?
これだけレストランに(過剰とも思えるほどの)客が来ると、中には「私は○○がダメ」という食物アレルギーを持つ方も来られ、それは日本も同じで、一般的には回避する試みがなされます(それは世界のどこであろうが同じ。それ「自体」をメインとして出しているのでない限り)。この映画内でもこのことは出ます。あまりにも忙しい…というか忙殺レベルだと「こういうトラブル」は起きて仕方なし…というところなのでしょうね(まぁ、ここもちょっと描写があっけすぎるとか、迫力性がないとかという投稿がありましたが、リアルでそういう人を出して症状を再現せよというほうが無理すぎる)。
まぁ何にせよ一風変わった「映画」で(「映画」というのかも怪しい?)、90分一本勝負という点もありますが、今、こういう高級レストランで働いている方、専門学校の方、将来の進路としてこうしたことを考えている中高生には「特に」おすすめかな、というところです。
減点対象は特にないのでフルスコアにしています。