私、あなた、彼、彼女のレビュー・感想・評価
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行為がある種のダンスに見える
冒頭で眠たくなる映画だった。あの調子でずっと続いたらどうしようかと思った。ラスト辺りの行為がダンスのようにも見えて新鮮だった。
またとんでもない監督。
シャンタルアケルマン、観れてよかった。
途中まで、私の休みの日みたいやな
くらいの呑気さで観ていたが、
最後まで観てみるとこれ、凄い映画なんじゃないか!?
と思わされる。
ジェンダーとかフェミニズム論で語ると、
すごい論文が出来そうな……。
普通じゃないよね、本当。
シャンタル・アケルマンが監督&主演の映画
ヒューマントラストシネマ渋谷にて鑑賞。
「シャンタル・アケルマン映画祭」にてデジタルリマスター版で日本初公開された映画🎥
シャンタル・アケルマン監督&主演の「極めて私的な映画」であった。
邦題は『私、あなた、彼、彼女』が公開時に付けられたタイトル。
冒頭、「壁を塗った…」とか「マットレスを動かした…」といった場面が長回しで捉えられて女性が一人、部屋で砂糖を食べながら手紙を書いている。
「う~ん、こうしたシーンを延々と見せられても…」と思ってしまうのだが、観ているうちに「この女性、次は何するのか?」が気になってくる(笑)
シャンタル・アケルマンは劇中、素っ裸になるが、全くイヤラシクない。
これはモノクロの粗い感じの映像に因るかも知れない。
また、シャンタル・アケルマンがヒッチハイクをすると、トラックに乗せた運ちゃんは彼女の手を股間に持って行く。
「車に乗せてやったんだから…」ということで、彼女に触らせるのだが、この場面はトラック運ちゃんのクローズアップとなり、彼女の行為は運ちゃんの言葉で語られる。
このクローズアップは、シャンタル・アケルマンの視線として描かれており、覚めた眼で男を捕えた名場面。
終盤は、シャンタル・アケルマンが女性友達とのレズ・セックス場面を延々と映すのだが、これのどこが楽しいのかは男の眼から見ると分からない。
ただ、これまたエロい感じは全く無い。
格闘技か何かを見ているような感覚なのである。不思議…。
シャンタル・アケルマンが監督&主演の初期作品、とても斬新な映画に見えた。
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