「よく分からないけど好き」私、あなた、彼、彼女 デブリさんの映画レビュー(感想・評価)
よく分からないけど好き
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「A LOUER」の札が下がってそうな物の少ないアパートの一室で
長距離輸送のトラックに首の太い男と同乗して
美人でツンデレな同性の恋人の部屋に転がり込んで
3つのシークエンスに分かれていて、ストーリーは在って無いような感じ。ストーリーの把握に努めるより、そのときそのときスクリーンに映るものやモノローグやセリフを素直に楽しむことにして、存分にそうした。
最初のパートのモノローグが女子ポエムって感じで好き。ルーズリーフみたいなものに手紙を書きつけながら、紙袋から砂糖をスプーンで掬って食べるシーン、あまりにいつまでも食べるから、なんかそういう永久機関になったのかと思った。
恋人とのベッドシーン、幸せそうに楽しそうにまぐわっていてよかった。恋人が最初は「長居しないで」って言うんだけど、「お腹が減った」と甘えたらサンドイッチ出してくれるし、「喉が渇いた」と頼めば赤ワインが出てくるし、最後には「明日には帰って」になっててかわいかった。毎日のように一緒にいる関係じゃなくて、気まぐれに会ったり会わなかったりする愛人ぽい恋人関係なのかなあと想像した。なかなか訪れない恋人のことが好きだけど憎たらしいのかなとか。最初、犬のケンカみたいに抱き合ってて、2ラウンド目じっくりでちょっと笑う。
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