百年と希望のレビュー・感想・評価
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等身大の日本共産党
2024年の東京都知事選挙で
蓮舫氏が2位にもなれず、3位になり
その理由が「日本共産党と組んだからだ」という批判があったので
そもそも日本共産党のことをあまり知らなかったのでこの映画を観た
インターネットでは日本共産党はなんとなくネガティブなイメージが強い
本作は日本共産党の100周年記念映画みたいだ
プロパガンダ映画だと思ったが、
でてくる人は世間的には無名な人が多い
良くも悪くも等身大の日本共産党を映している
「左翼は老人が多い」というイメージがあったがこの映画では比較的若い人が多い
池内さおりさん、池川友一さんの場面が多く感じた
池川さんがブラック校則の「ツーブロック禁止」に異議を唱えていた。
そして、若い美容師が日本共産党の応援演説をした
池内さおりさんはジェンダー平等、LGBTQ政策と掲げていた
驚いたのは近年バッシングされている
NPO法人colaboの仁藤夢乃さんが池内さんの
応援にでてきていたことだった
彼女は話し方はフランクで
別に日本共産党を応援しているわけではなく
「池内さおり」を応援している感じだった
国政選挙では日本共産党の議席は伸びていない
理由としては日本共産党が何をしているのか
一般人にはわかりにくくメディア(しんぶん赤旗以外)ではそこまで取り上げられない
さらにインターネットでは「暴力革命を起こす」とか
歪んだ認識が蔓延しているからだと思った
本作は2021年あたりの描写が多く
ほぼ全員がマスクをしていて
このころはコロナ禍でオリンピックをやるかやらないかという感じだった
結局、オリンピックは強行したが
東京都民はこれをどう考えたのだろうか?
正直、現在では忘れられている気がする
自民党の人の演説では
「経済対策をしっかりする」ということを言っていたが
2024年の状況をみるとあまりちゃんとやってない
他の党もこういう映画つくって欲しい
ほぼ共産党のプロパガンダ映画。それでも面白いよ。
冒頭で池内さおりさんのジェンダーに対する取り組みを観せてくれるの。
ここで池内さんが「まず黙って、私たちの言うことを聞いて欲しい」って言うところがあるんだけど、これは切り取り方が良くないね。『お前は、相手の言うこと聞いてるの?』って思っちゃった。
ジャンダ−問題の取り組みは、良い活動だなと思うんだけど、同時に「これは、共産党は、選挙で勝てない」と思うのね。
生活を守る、暮らしを守る的なところは、共産党いいんだよね。言ってることがまとも。
でも、それ以外のところをどうするのか?
暮らしを守るためにやる政策で財源が必要だけど、それをどこから持ってくるのか。国の財源確保はどうやってやるのか。その辺は共産党できるのかって不安になるの。
続いて都議会議員の池川さんの活動紹介。ツーブロックを禁止する校則の撤廃を求める活動で名を挙げたんだね。
地方議会だったら、こういう活動はいいね。地方議会は財源の話をそんなに考えなくて良いイメージがあるから。だから、共産党は、地方議会では頑張れるんじゃないかな。
それから赤旗新聞の話とかやって、また池内さん。
仁藤夢乃さんが出てくるの。「なんか胡散臭い人だな」というのが仁藤夢乃さんのイメージだったんだけど、活動観てるといいね。
池内さん、池川さんの選挙の様子も映されるの。
これ観てると、応援したくなるね。政策どうこうじゃなくて「みんなこんなに頑張ってるなら当選させてあげたい」ってなる。でもこれ、対立候補もそうなんだよね。
池内さんは落選したけど、いずれ出てくるだろうね。
最後に共産党員の黒田朝陽さんが映って「資本主義は人類が最後にたどり着く場所じゃない」みたいなことを言うんだけど、それは、その通りなんだよね。
資本主義のやり方には、どうも限界がありそうだって、みんな思い始めてる。マルクスの《資本論》が流行るのもその辺からだね。でもソヴィエトのやり方はうまくいかなくて、そこには戻れない。それで、どうすんのさ? ってなってるよね。
ここを、共産党が打ち出せればね。「新自由主義は駄目だ」ってそうかもだけど、じゃあどうするのか。ピケティの《21世紀の資本》とかがいいのかな。
観てて、共産党の良いところや悪いところをなんとなく分かった気分になるから良かったな。
他の党のこういう映画も作って欲しいな。自民党も与党の苦しさとかあるだろうし。公明党には葛藤ありそうだしね。
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