「他の党もこういう映画つくって欲しい」百年と希望 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
他の党もこういう映画つくって欲しい
ほぼ共産党のプロパガンダ映画。それでも面白いよ。
冒頭で池内さおりさんのジェンダーに対する取り組みを観せてくれるの。
ここで池内さんが「まず黙って、私たちの言うことを聞いて欲しい」って言うところがあるんだけど、これは切り取り方が良くないね。『お前は、相手の言うこと聞いてるの?』って思っちゃった。
ジャンダ−問題の取り組みは、良い活動だなと思うんだけど、同時に「これは、共産党は、選挙で勝てない」と思うのね。
生活を守る、暮らしを守る的なところは、共産党いいんだよね。言ってることがまとも。
でも、それ以外のところをどうするのか?
暮らしを守るためにやる政策で財源が必要だけど、それをどこから持ってくるのか。国の財源確保はどうやってやるのか。その辺は共産党できるのかって不安になるの。
続いて都議会議員の池川さんの活動紹介。ツーブロックを禁止する校則の撤廃を求める活動で名を挙げたんだね。
地方議会だったら、こういう活動はいいね。地方議会は財源の話をそんなに考えなくて良いイメージがあるから。だから、共産党は、地方議会では頑張れるんじゃないかな。
それから赤旗新聞の話とかやって、また池内さん。
仁藤夢乃さんが出てくるの。「なんか胡散臭い人だな」というのが仁藤夢乃さんのイメージだったんだけど、活動観てるといいね。
池内さん、池川さんの選挙の様子も映されるの。
これ観てると、応援したくなるね。政策どうこうじゃなくて「みんなこんなに頑張ってるなら当選させてあげたい」ってなる。でもこれ、対立候補もそうなんだよね。
池内さんは落選したけど、いずれ出てくるだろうね。
最後に共産党員の黒田朝陽さんが映って「資本主義は人類が最後にたどり着く場所じゃない」みたいなことを言うんだけど、それは、その通りなんだよね。
資本主義のやり方には、どうも限界がありそうだって、みんな思い始めてる。マルクスの《資本論》が流行るのもその辺からだね。でもソヴィエトのやり方はうまくいかなくて、そこには戻れない。それで、どうすんのさ? ってなってるよね。
ここを、共産党が打ち出せればね。「新自由主義は駄目だ」ってそうかもだけど、じゃあどうするのか。ピケティの《21世紀の資本》とかがいいのかな。
観てて、共産党の良いところや悪いところをなんとなく分かった気分になるから良かったな。
他の党のこういう映画も作って欲しいな。自民党も与党の苦しさとかあるだろうし。公明党には葛藤ありそうだしね。