「クライマックスの連続は、それなりに楽しめる」鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成 tomatoさんの映画レビュー(感想・評価)
クライマックスの連続は、それなりに楽しめる
「約束の日」に「真実の門」が開けられるのを阻止するという目的が明確で、敵と味方がはっきりしている分、前作よりも観やすくなっている。日本人が外国人を演じる不自然さも、もはや気にならなくなった。
その一方で、登場人物が多すぎる上に、エピソードも盛りだくさん過ぎて、展開を追うのに労力を要する。北方の国との紛争がいつの間にかうやむやになっていたり、別の場所にいると思っていた仲間が突然助けに現れたりと、物語の繋がりが悪く、話の運びがギクシャクしているのも気になった。
ただ、激闘に次ぐ激闘と、それによるクライマックスのつるべ打ちに身をゆだねていると、そのうち、ストーリーなど、どうでもよくなってくる。登場人物のそれぞれに、ちゃんと見せ場が用意されているのも良い。
それにしても、エドとアルのそもそもの目的が、ああいう形で達成されるのであれば、始めからそうしていればよかったのではないかと思えてしまう。それとも、「お父様」を倒す過程に、初めてそのことを知るヒントがあったのだろうか?
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