「そんなに端折って強引に完結させてどうするの?」鋼の錬金術師 完結編 最後の錬成 プリズナーN0.6さんの映画レビュー(感想・評価)
そんなに端折って強引に完結させてどうするの?
前作を見終わった時点で解り切っていた事だし、覚悟もしていた筈だが、圧倒的な尺の足りなさは何とかならなかったかという思いはやはり残る。
前作(傷の男スカー)までで原作コミック全27巻のうち半分も終わっていないのだから、3倍速でストーリーを進めなくてはならないのに、欠かせないシーンはめじろ押しで、もう無茶苦茶としか思えない。
しかも一番気になったのは、最後の“真理”との壁の前での会話。「もともとただの人間だよ」の後に続くはずの「キメラにされた女の子ひとり救えないちいさな人間だよ」がカットされているのは、もう絶対にダメ。
大切な事なので二度言っておく。
ニーナの悲劇をずーっと引きずってきたエルリック兄弟の想いが現れるシーンで、ここだけは入れなきゃ駄目だよ。
その意味ではそもそもの企画が間違っていたという事になる。もっと厳しくいえば「ハガレンをナメてんだろ」って事。
コメントする