「誰かにとってのノスタルジーにでもなれば」“それ”がいる森 marumeroさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かにとってのノスタルジーにでもなれば
赤い風船を持ったピエロが世界的に大ヒットしていなければきっと付けられることはなかったであろうこのタイトルと、仄暗いキービジュアルによって、ホラー好きならば一定の興味はひかれるものです。大した期待はせずとも、です。
しかし、本作は根本的に、こういうアプローチのところから間違っているように思います。もしかしたら、もっとポップに、大味感を出して、家族向けに、イメージを打ち出しても良かったのではないでしょうか。
少し余談になりますが、むかし『リバイアサン(1989米・伊)』というパニック映画がありました。今観れば(当時から?)恐らく粗が目立ちツッコミどころも多い作品なのかもしれませんが、私にとっては恐怖映画の原点といえる作品なのです。幼ない私は、とにかく恐怖し、そして、とても興奮したのです。
本作も、私にとっての『リバイアサン』のように、いまの子どもの誰かにとって、心に残る一本になればいいな、と感じました。
奇しくもなんだかノスタルジックな気持ちにさせられてしまいました。
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