グッバイ・クルエル・ワールドのレビュー・感想・評価
全123件中、1~20件目を表示
期待して見るのか、平常心で見るのか、目線の位置で感想が大きく分かれそうな作品。期待し過ぎずに見るのがポイントか。
本作は、大森立嗣監督がメガホンをとり、実の弟の大森南朋が刑事役で登場するという非常に珍しいキャスティングとなっていて、さらには、主演の西島秀俊、脇を固める斎藤工は「シン・ウルトラマン」コンビだったりと、何気に豪華な雰囲気を醸し出しています。
そこで期待が高まるのは分かりますが、あえて言いたいのは、「期待し過ぎないでください」ということです。
ハードルを上げた視点で見ると、きっと満足度は高くないのではと思います。
例えば、ラストの2人は、どういうカラクリで出会うことができているのだろうか、などと考え出すと、キリがなくなっていく気がします。
そこで、本作を見る際には、ノリの良い音楽に合わせて繰り広げられるクライム・エンターテインメント作品だと割り切って、細かいことを気にせずに見るのが一番楽しめると思います。
「R15+」指定になっているくらいに、割と真面目に登場人物らが人生をかけ、はじけています。
【年齢、ファッションもバラバラで、互いに素性も知らない5人組の強盗組織が、ヤクザの資金を強奪する】という設定自体で「クルエル・ワールド」を感じさせます。
その後に何が起こるのかを見届けましょう。
頑張っているけどちょっと情緒に流れて…
大森立嗣監督は好きな監督で頑張っているのですが…。
斉藤工のキレる演技も良かったけど。西島秀俊も結構いい。監督の弟の大森南朋もいいが。あと若手も。頑張っているけどちょっと情緒に流れて、締まりのない映画になった感じ。
ウイスキーのロックでも片手に観ると結構ハマるかも。
これを観て日本のアクションものはまだ20年前(1990年代)とレベルが変わらないのかとちょっとショック。GUNの選定から今じゃないよねと(マカロフ、ガバ、ソードオフの二連ショットガン、トカレフなど)。弾着もイマイチ。血の色や出方がイマイチ。テレビドラマに毛が生えたぐらいのレベル。
ガバメントは西島が持っていた。持ちたいのはわかるけど今なら違うだろと思いつつ、監督の情緒的な選定ならそうなるのかなと思いました。(私もガバは大好きですから)
普通に面白い
やけに評価が低いけれど何がそんなに気に食わないのが分からないくらい普通のクライムサスペンスだったと思う。
「普通」の域を出ないところは確かに微妙ではあるけれど、別に悪いと感じるところも特にない。
叶えたい望みとそれに対する障害がそれぞれのキャラクターにあり、なんとか細い糸を掴もうとあがくが障害は次から次へとやってくる。
そこそこ登場キャラクターの多い作品だけれども、全員まとめて一人のキャラクターのように観るといい。「グッバイクルエルワールド」という名のキャラクターとして。
最終的には主人公でもある西島秀俊演じる安西に帰結するが、彼がクルエルマンの軸になるのでそれでいい。
邦画でこの手の作品は少ない。銃がホイホイ出てきてしまうことに無理があるからかと思う。レアさという意味でも個人的は評価してあげたい。
きっと内容全く同じでも他所の国の作品だったらここまで低評価にはならないんだろうな。
残弾数とは
非常に惜しい作品。日本版ノワールの新世代を一瞬夢見させてくれる作品。
90年代を思い出させてくれる
音楽映像は良い
金をかけた自主制作映画
豪華メンツ
シアン強めでグルーヴィにいっちゃう?
北野武かタランティーノか、、、
あるいはオリバー・ストーンの『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のようでもある。
血しぶき飛び交うアクション作品だ。
画面の色調も青が勝ち気味で、よりクールに、よりプラスチッキーな感じを醸し出すので、大きめのボリュームで入っているグルーブ感強めの挿入歌群との相性がとても良い。好きなトーンだ。
印象的だったのは、アンザイ(西島秀俊)の元舎弟・飯島を演じた奥野瑛太だ。行き場を失った″どチンピラ″の姿を見事に演じ・・・というより、憑依させていた。
ホンモノだった。
違和感なくラストまで見続けられたのは、キャスティングが素晴らしかったからだ。
西島秀俊、大森南朋、鶴見辰吾、奥田瑛二、モロ師岡、斎藤工、玉城ティナ、宮沢氷魚、三浦友和、片岡礼子、、、
みなさん、ビッタリはまってました。
ありそうで、実は、なかなかない、素晴らしい映画だった。
思ったよりあっさり。ウケる人にはウケるかも?
まず結論から言うと、思ったよりあっさりした映画でした。決してダメというわけではないですが、予告編での誇張が過ぎた映画の一例ですね。もちろん拳銃だのライフルだので銃撃戦もあったしグロデスクで刺激の強いシーンもそれなりに見受けられましたが、淡々と続くシーンも多かったし、人間ドラマ的な部分が強かったですね。
序盤のいきなりの展開ではワクワクさせてくれました。金があるというだけでここまで人は狂ってしまうのか。強盗団、ヤクザと曲者たちのオンパレードで、なかなかに良い滑り出しだったと思います。とはいえ中盤で突然失速した感が否めないと言いますか、もっとてんこ盛り展開があっても良かったですね。もちろん落ち着いたシーンがあるのは良いんですが、もう少し短くして銃撃シーンを増やしたらさらに面白かったかも。だって「銃撃戦クライムエンターテインメント」と謳ってるんですから。自分の期待も少し大きすぎたのかもしれません。がっかりとまではいかなくても、少しばかり期待を裏切られたような気分はどうしても否定できないので、あんまり期待するのも考えようですね。ここまでちょっとしたダメ出しが続きましたが、序盤と後半は面白かったといえると思います。特に宮沢氷魚演じる矢野と玉城ティナ演じる美流の狂っていく感じが好きです。周りへの執着心、復讐心がとんでもないなと思いました。西島秀俊を筆頭とした他の出演メンバーもなかなか今までにはないようなクセの強い役柄だったんじゃないでしょうか。殺し方がぶっ飛んでるのもこういう映画ならではですね。最後が割と意外性のある終わり方だったのは好評できます。
面白い映画の部類には入ると思うので、これからはもっと激化した、同じようなジャンルの邦画作品が現れるといいですね。
悪党ばかり
「何にも思い通りにならねえな」
思い通りにならない生き方を強いられた人たちの物語。
強盗団とヤクザとの戦い。それに絡む悪徳刑事。
よくありそうなシチュエーションですが、なかなかおもしろかった。
強引なストーリーもありましたが、
そこはおもしろくするための展開、と割り切って見てくださいw
音楽がいいですね。ボビー・ウーマックにウイルソン・ピケット。
全123件中、1~20件目を表示