グッバイ・クルエル・ワールドのレビュー・感想・評価
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期待して見るのか、平常心で見るのか、目線の位置で感想が大きく分かれそうな作品。期待し過ぎずに見るのがポイントか。
本作は、大森立嗣監督がメガホンをとり、実の弟の大森南朋が刑事役で登場するという非常に珍しいキャスティングとなっていて、さらには、主演の西島秀俊、脇を固める斎藤工は「シン・ウルトラマン」コンビだったりと、何気に豪華な雰囲気を醸し出しています。 そこで期待が高まるのは分かりますが、あえて言いたいのは、「期待し過ぎないでください」ということです。 ハードルを上げた視点で見ると、きっと満足度は高くないのではと思います。 例えば、ラストの2人は、どういうカラクリで出会うことができているのだろうか、などと考え出すと、キリがなくなっていく気がします。 そこで、本作を見る際には、ノリの良い音楽に合わせて繰り広げられるクライム・エンターテインメント作品だと割り切って、細かいことを気にせずに見るのが一番楽しめると思います。 「R15+」指定になっているくらいに、割と真面目に登場人物らが人生をかけ、はじけています。 【年齢、ファッションもバラバラで、互いに素性も知らない5人組の強盗組織が、ヤクザの資金を強奪する】という設定自体で「クルエル・ワールド」を感じさせます。 その後に何が起こるのかを見届けましょう。
普通に面白い
やけに評価が低いけれど何がそんなに気に食わないのが分からないくらい普通のクライムサスペンスだったと思う。 「普通」の域を出ないところは確かに微妙ではあるけれど、別に悪いと感じるところも特にない。 叶えたい望みとそれに対する障害がそれぞれのキャラクターにあり、なんとか細い糸を掴もうとあがくが障害は次から次へとやってくる。 そこそこ登場キャラクターの多い作品だけれども、全員まとめて一人のキャラクターのように観るといい。「グッバイクルエルワールド」という名のキャラクターとして。 最終的には主人公でもある西島秀俊演じる安西に帰結するが、彼がクルエルマンの軸になるのでそれでいい。 邦画でこの手の作品は少ない。銃がホイホイ出てきてしまうことに無理があるからかと思う。レアさという意味でも個人的は評価してあげたい。 きっと内容全く同じでも他所の国の作品だったらここまで低評価にはならないんだろうな。
残弾数とは
リアリティ度外視の黒沢清系演劇作品だから、無理な人はとことん無理。この手の作品は、前半は一応整えているのが不思議。弾数(ダブルバレルショットガンの)ぐらい把握していてほしいし、そういういい加減さが作品に出てると思います。コメディのベイビーわるきゅーれでさえそこら辺ちゃんとしているのに。鶴見辰吾の銃の構え方もダサすぎる。この手の監督たちにマイティ(奥野瑛太)が好かれてるのは面白い。
非常に惜しい作品。日本版ノワールの新世代を一瞬夢見させてくれる作品。
標題の通り、日本版ノワールの新世代を一瞬夢見させてくれる作品。もっとハードに、もっとスタイリッシュに、もっとサイコに、もっとスプラッターに、もっとハードボイルドに、もっと『狂えるWORLD』を見せてほしかった。次はもっとCrazyに、止まらない映像文化を創り上げてほしいという期待を込めて4.0評価しました。あと、非常に個人的な意見ですが、最近、沢木耕太郎の『深夜特急』朗読でマイフィーバーになっている斎藤工をもっと活かしてほしかった。でも、もう少しで何か掴めそうな境位を垣間見せてくれた逸品です。
90年代を思い出させてくれる
往年のタランティーノ作品や「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」などを思い出させるような映画。とにかく奪い合いの殺し合いが次々と起こる。なんか懐かしいなぁ。 もっとテンポ良くしてほしかったなと思う。こういう映画はハチャメチャな物語を楽しむだけで良いからこそリズム良く次から次へと展開してほしかった。少し間延びしてしまった印象。 悪くなかったけどね。レザボア・ドッグスしてテルマ&ルイーズする感じとか。あの頃はこういう映画をたくさん観てた。
音楽映像は良い
曲の入り方も曲選もめちゃくちゃ良くて、キャスト的にも絶対に面白いという期待を持って見てしまったが、全体的に脚本が雑だなと感じた。どう繋がるんだ?ここからどうなる?と期待させるだけさせて、あれっ、、?みたいな感じ。音楽も良く映像も綺麗でキャストや全体的な雰囲気はとても良いので、あまりストーリーには期待せずただ雰囲気を楽しむ映画としては良さそう。 玉城ティナちゃんが、ずっと見ていたいくらい綺麗だった。
金をかけた自主制作映画
設定や役者など面白くなる要素が多いが、結局は駄作だった作品。 とにかくチャカをぶっ放す。どこかの映画のあのシーンを…… 自主制作映画に金をかけただけのような作品。 この手の映画でストーリーがあまりにもザルなのは見るに堪えない。 大いに反省するべきだと思う。
豪華メンツ
2023 93本目 ストーリーは至って簡単。 ただ出てくる役者が西島秀俊、大森尚、三浦友和、斎藤工、宮川大輔… まあ観たくなるメンツ。 前評判もあったので、及び腰でやっと鑑賞。 いやぁ〜奥野瑛太がよかった。 終わってみたら彼の演技は印象に残る。 ヤクザ物なので、ドンパチ、殴り、刺す、なんでもあるんだが、なんだろかエグさは無い。。 深夜に観る感じがいいかも知れない。 ラスト、音楽も風景も悪く無い。 さて最後の銃声はどっちだ?
シアン強めでグルーヴィにいっちゃう?
北野武かタランティーノか、、、 あるいはオリバー・ストーンの『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のようでもある。 血しぶき飛び交うアクション作品だ。 画面の色調も青が勝ち気味で、よりクールに、よりプラスチッキーな感じを醸し出すので、大きめのボリュームで入っているグルーブ感強めの挿入歌群との相性がとても良い。好きなトーンだ。 印象的だったのは、アンザイ(西島秀俊)の元舎弟・飯島を演じた奥野瑛太だ。行き場を失った″どチンピラ″の姿を見事に演じ・・・というより、憑依させていた。 ホンモノだった。 違和感なくラストまで見続けられたのは、キャスティングが素晴らしかったからだ。 西島秀俊、大森南朋、鶴見辰吾、奥田瑛二、モロ師岡、斎藤工、玉城ティナ、宮沢氷魚、三浦友和、片岡礼子、、、 みなさん、ビッタリはまってました。 ありそうで、実は、なかなかない、素晴らしい映画だった。
思ったよりあっさり。ウケる人にはウケるかも?
まず結論から言うと、思ったよりあっさりした映画でした。決してダメというわけではないですが、予告編での誇張が過ぎた映画の一例ですね。もちろん拳銃だのライフルだので銃撃戦もあったしグロデスクで刺激の強いシーンもそれなりに見受けられましたが、淡々と続くシーンも多かったし、人間ドラマ的な部分が強かったですね。 序盤のいきなりの展開ではワクワクさせてくれました。金があるというだけでここまで人は狂ってしまうのか。強盗団、ヤクザと曲者たちのオンパレードで、なかなかに良い滑り出しだったと思います。とはいえ中盤で突然失速した感が否めないと言いますか、もっとてんこ盛り展開があっても良かったですね。もちろん落ち着いたシーンがあるのは良いんですが、もう少し短くして銃撃シーンを増やしたらさらに面白かったかも。だって「銃撃戦クライムエンターテインメント」と謳ってるんですから。自分の期待も少し大きすぎたのかもしれません。がっかりとまではいかなくても、少しばかり期待を裏切られたような気分はどうしても否定できないので、あんまり期待するのも考えようですね。ここまでちょっとしたダメ出しが続きましたが、序盤と後半は面白かったといえると思います。特に宮沢氷魚演じる矢野と玉城ティナ演じる美流の狂っていく感じが好きです。周りへの執着心、復讐心がとんでもないなと思いました。西島秀俊を筆頭とした他の出演メンバーもなかなか今までにはないようなクセの強い役柄だったんじゃないでしょうか。殺し方がぶっ飛んでるのもこういう映画ならではですね。最後が割と意外性のある終わり方だったのは好評できます。 面白い映画の部類には入ると思うので、これからはもっと激化した、同じようなジャンルの邦画作品が現れるといいですね。
悪党ばかり
その都度メンバーは違うようだが、そんなんじゃそりゃあ裏切るよね。下っ端の美流は分前もらえなかったり、殺されそうになるし。それにしても美流と矢崎、ヤクザの洗浄金を奪おうなんてよく考えたな。バレるだろうし、バレたら殺されるの分かってるだろうに命知らず。奪われるヤクザも悪党、奪う側もみんな悪党、刑事もヤクザと手を組む悪党。悪党だらけ。斎藤工演じる萩野がいちばん心無いワルとても似合ってた。 ラスト、ヤクザ達がゾロゾロきて、銃声が1発だったが、どちらが撃たれた? 大森監督の映画、結構好きで、今作も好み。弟の大森さんも今回も出ているけど、こういう役ピッタリ!
ヤクザから大金を強奪したところまではおもしろかったが、その後は無意...
ヤクザから大金を強奪したところまではおもしろかったが、その後は無意味な暴力シーンが多過ぎた。 ただ、新たな一面を見せた玉城ティナ、宮沢氷魚の壊れっぷりはよかった。
「何にも思い通りにならねえな」
思い通りにならない生き方を強いられた人たちの物語。 強盗団とヤクザとの戦い。それに絡む悪徳刑事。 よくありそうなシチュエーションですが、なかなかおもしろかった。 強引なストーリーもありましたが、 そこはおもしろくするための展開、と割り切って見てくださいw 音楽がいいですね。ボビー・ウーマックにウイルソン・ピケット。
なんか儚さが印象に残るラストカットでそこは好きだった。 途中のエグ...
なんか儚さが印象に残るラストカットでそこは好きだった。 途中のエグい描写は大森監督らしさだったが、音楽の感じも個人的に人好きだった。
作品力低いけど西島秀俊ファンのみ楽しめる
2022年劇場鑑賞66本目 佳作 51点 西島大好き人間待望の作品で、地雷臭凄いけど凄く楽しみにしていました。 結論、めちゃめちゃつまらなかったですねぇ笑笑 本がつまらなすぎたし、むちゃくちゃなのに真剣な感じが寒くてコメディにもなっていなくて何も惹きつけられない作品でした。 個人的には最初の強盗たちが肩に下げているショルダーバッグが全く同じものを持っていたり、西島が拳銃持っているシーンはファン御用達なので、そこはおおぉぉと思ったけどそれ以外は役者が可哀想なくらいの出来でした。
西島秀俊、斎藤工、三浦友和、玉城ティナ、宮川大輔は即席の強盗団。 1億円近いヤクザの金を奪ったが、 当然のようにそれぞれが追われる身となる。
動画配信で映画「グッバイ・クルエル・ワールド」を見た。 劇場公開日:2022年9月9日 2022年製作/127分/R15+/日本 配給:ハピネットファントム・スタジオ 西島秀俊 斎藤工 宮沢氷魚 玉城ティナ 宮川大輔 大森南朋 三浦友和 奥田瑛二 鶴見辰吾 片岡礼子 西島秀俊、斎藤工、三浦友和、玉城ティナ、宮川大輔は即席の強盗団。 1億円近いヤクザの金を奪ったが、 当然のようにそれぞれが追われる身となる。 ヤクザに雇われている刑事、大森南朋が5人を徐々に追い詰めていく。 ヒリヒリするような描写が続く。 ジャンルで言うならサスペンスアクションだと思う。 終盤で意外な裏切りの場面がある。 西島秀俊 「静かに暮らしたいだけなんだ」 「オレは家に帰りたいだけなんだ」 まったく同感である。 何事もなく平穏に暮らせることが幸せなんだと思う。 満足度は5点満点で5点☆☆☆☆☆です。
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