「暴力と純情が交差するとき」グッバイ・クルエル・ワールド bionさんの映画レビュー(感想・評価)
暴力と純情が交差するとき
吹き溜まりに流れついた弱い人間を喰らって生き延びるクズ、金を手にして吹き溜まりの外に出ようとする者、ただ喰らいあうアウトロー達。そんな中で芽生えた純情が暴走してしまう。
玉城ティナと宮沢氷魚のボニー&クライドがショットガンを決める。構えといい表情といいクールビューティーそのもの。幸薄い2人がそろって登場するシーンは、滅びの美学に彩られていて、見入ってしまう。
西島秀俊が元ヤクザに見えないのに、チンピラ感丸出しの元舎弟が登場したりと、チグハグな人物造形がリアリティを損ねている。三浦友和も悪に見えないし、変なキレ方をする奥田瑛二もいたりして、違和感を感じる。キャスティングと演出の問題だと思うけど。
玉城ティナの腰だめショットは、美しゅうございました。
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