いのち見つめて 高次脳機能障害と現代社会のレビュー・感想・評価
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労災啓発優先?
冒頭に、大牟田からの出発が語られた。4月に三池炭鉱万田坑の見学に行って爆発事故のことを聴いていたので、それも関連しているのだな、と思った。JR 宝塚線脱線事故、これは福知山線と記憶していて、その表記でも通用するようであるが、その被害者で後遺症に悩む人他の事例や医師による定義、漫画による理解促進活動者が紹介されてから、全面的に三池炭鉱の労働争議から事故までを描いた映画がしばらくあり、出演したナビゲーターの振り返りもある。その部分があまりにも長いので違和感があった。パンフレットの監督の説明や、終了後の関係者としての三池高次脳連絡会議事務局長の話によると、そもそも三池闘争を描くこと自体がライフワークだということらしい。確かに、労災病院での蓄積を基盤にすることも大事なのだろう。ただ、発達障がい者支援法のような理念法制定による啓発も目指しているということなのだが、理念法だけで限界があるのは目にみえているので、精神保健福祉法や障がい者総合支援法における実質的保障の充実を丁寧に描くとともに、団体名称として「脳外傷」から切り替えられた事情も説明してもらいたかった。終了後の講演では、格闘技の経験のある大学生の受傷と社会復帰の話があったので、『ガチ・ボーイ』も関連映像作品として挙げても良いのではないかと思った。
身近な問題として実感できたドキュメント
いのち見つめてを鑑賞した。私事だが昨年秋に母が倒れ脳梗塞と今回のテーマである高次脳機能障害にあって今日に至っている。本編でもあったようにまだ高次脳機能障害に関しての社会の理解が乏しい。今回を通じて理解が深まることを願う。内容を見て改めて母のことを尊重して接していきたいと再認識した。満点をあげたいが三池炭鉱問題と高次脳機能障害のつながりは知らなかったがもう少しふみこんでもらいたかった。ここはマイナス。むしろなくても良かったかもしれない。。
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