劇場公開日 2022年5月13日

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教育と愛国のレビュー・感想・評価

全37件中、1~20件目を表示

3.5底冷えのするような怖さを描いているが、さらなる先を見たくなる。

2022年8月31日
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一定の政治勢力とその同調者たちが、いかに教育の右傾化を推し進めて現場を圧迫しているかをレポートするドキュメンタリーで、観る側にどれだけの知識があるかにもよるだろうが、こういう形でまとめられるとやはり改めてゾッとする。

ただ、一本のドキュメンタリー映画作品としては、表現としてもっとできることがあるのではないか、という気はした。もともとがテレビ局の取材素材をまとめたものとはいえ、映像は戦うための武器になり得るのではないか。取材対象も、まだまだ本丸にまで斬り込めていないという印象はある。ニュース番組の特集としては興味深いのだが、映画の可能性を拓くことを期待してしまうので、いささか物足りなさはある。

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村山章

4.0☆☆☆☆ ※ 今年の日本映画を代表する大本命です。 スクリーンを見...

2024年3月16日
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☆☆☆☆

※ 今年の日本映画を代表する大本命です。

スクリーンを見つめながら、色々と憤る事柄だらけでした。
現在のロシアの現状を冷ややかな目では見ていられない現実が、今この日本では深く静かに蔓延しているのです。

〝 過去を記憶できない者は同じ過ちを繰り返す 〟

2022年 5月15日 シネリーブル池袋/スクリーン1

※ 公開当時の話になります。

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松井の天井直撃ホームラン

0.5さすが毎日放送

2023年6月17日
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鑑賞方法:映画館

毎日放送制作なのでこういう視点になるのは当然だが、
強制慰安婦が吉田ナントカの捏造である、とか
南京大虐殺が理論上20万人も殺せない、とか
香山ナニガシ精神科医がデモに中指おっ立てて
抗議しているとか
慰安婦を追い詰めていたのは朝鮮戦争の米軍とか
強制労働者はカネ貰って自ら日本に来たとか
示してくれると公平なんだけどなぁ。

吉村知事が毎日放送記者に
お前らの方が捏造を拡散しとるやないけ、
と迫っていたのにはワロタ。
政治が介入している、という立場も
反日運動をもとの線まで戻そうとしていると取れるし
抗議の手紙が〜
てのも元々はおパヨの夜道に気ィつけや
とか、無記FAXでの業務妨害が始まりやしね。

ナレーションの俳優さんもアッチの立場なんですかね?
音楽も日本側に疑惑が湧くと
音量アップでデデデンデン
10点
14
京都シネマ 20220601

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NWFchamp1973

0.5反日作品

2023年5月18日
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笑える

全く中立的立場ではなく、反日教育推進派の側に立ったドキュメンタリー
なぜ評価が高いのか不思議でならないがまあそういう考え方の人でもなければこの作品を見ようと思わないからこういう評価になるのだろう

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cia

4.0ここまで来ちゃった

2023年5月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

教科書検定という制度があったが、今はほぼいつでも変えられるようになった。
教育を政治から独立させようという試みは、失敗したようだ。
何故、こんなに教育に興味があるのか、よくわからなかったが、昨今の状況を見ていると、なるほど、という気持ちにさせてくれる。
とてもわかり易いドキュメンタリーだった。

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いやよセブン

4.0タイトルの命題について学びたいなら

2022年9月14日
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鑑賞方法:映画館

知的

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とびこがれ

4.0一流の【作品】

2022年9月3日
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鑑賞方法:映画館

 ドキュメンタリー(ノンフィクション)には大きく二つあると思っている。
 作り手が対象に感動したものは自分もその感動が共有できるので好きだ。
 もう一つは作り手が伝えたいことがあり、そのことに力点が置かれているもの。

 ゆえに厄介なのは、本物の映像、登場人物のコラージュになり、作り手の表現したい【作品】になること。
 昨今物議を醸している【切り貼り】になる。素材が全て実物なだけに、限りなく本物感が漂う。

 両論バランス良く取り上げているように見えるが、作り手が思っている反対論の造りは、どうしても雑になる(裏ドリも含めて)。
 作り手にとって都合の悪いものは、やはり隠されてしまう。まあ、作り手が作りたいように作るのでそうなる。

 夜中にやってるドキュメンタリーをたまに見ることがあるけれど、なかなか心が動かされるものには出会えない。
 「ドキュメント72時間」は、対象に対する感動と愛情を感じるので、偶然テレビで見かけると思わず最後まで見てしまう。

 今日見たものは、【大変よく出来ていた】。
 主張したい部分はとても丁寧に作られて、反対の主張のところは時間を割いているように見えたが、作りが【雑】な印象だった。
 自らの主張のところの作りがとても見事だっただけに、その差が際立った。

 差が際立ったゆえに、作り手の立場が際立って、中立でもなんでもない時点で、ドキュメンタリーではなくプロパガンダになってしまった印象。
 もともとそのつもりだったのかもしれないが。「策士策に溺れる」とはこのことか。

 映像作家としては一流の人だと思った。

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新米エヴァンゲリスト

4.0タイトルなし

2022年8月25日
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鑑賞方法:映画館

 後半の話はすでに結構知っている話だった。でも、タイムリーなタイミングで証言が聞けてるのはすごい。伊藤隆さんとかも時間軸で見られたし。まあ、ここまでひどい学者もいるとは知らなかった。
 長い時間軸で拾えている証言をツナギアワセルト見えてくるものがある。でも、整理とまとめは弱い感。

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えみり

3.0興味深い

2022年8月20日
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鑑賞方法:映画館

現在の教育現場の事情と政治との関わりを記録したドキュメンタリー。学校の教科書が果たす役割と重要さを実感し最後まで興味深く鑑賞できました。
2022-138

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隣組

2.0ひとことReview!

2022年8月17日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

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極東新天地

5.0気づかないまま危険が大きく迫っている

2022年8月11日
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redir

3.0愛国心、大切だと思うけど

2022年8月7日
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鑑賞方法:映画館

難しい

戦前の軍国主義への反省から、戦後の教育は政治と切り離されてきたが、2006年に小泉内閣の時に閣議決定し、安倍内閣の時に成立した、教育基本法改正。戦後初めて愛国心が盛り込まれ、それ以降教育改革と言って、教科書検定制度が変わっていった。教科書の編集者や執筆者へのインタビューや、日本人が自国を誇りに思えるような教育という名のもとに、加害の歴史を教える教師や研究者へのバッシングなどが描かれている。

民間の会社なら当たり前の事、例えばお金を出すのに出す人の悪口は控える、とかが、公務員になるとしなくて良い今までがおかしかったとも考えられる。
右翼や左翼とか出てきたが、すごく左翼に偏った作品だと思った。
在日朝鮮人が日本人に帰化して国会議員になり朝鮮に都合の良いコメントを出してきた事もあるし、韓国の教育なんか日本が植民地時代に金をかけ社会資本整備した事実も教えないような反日の嘘っぱち教育だし、愛国心といえば、ロシア、中国しかりだし。
日本で愛国心を育む教育の何がいけないのだろうと思った。
危機感を持つほどの内容とも思えなかった。

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りあの

5.0戦前の反省をこの国は全くしない!!

2022年8月7日
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星のナターシャnova

4.0軽すぎる『愛国心』

2022年7月30日
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トダー・オートマタ

4.0事実を知りたい、と常に思う

2022年7月24日
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ガンビー

4.0タイトルを観て

2022年7月17日
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初めは視聴を躊躇していた。理由は偏りが有り得る可能性も感じていたからだ。
だが、監督舞台挨拶に釣られ観に来た上映では来て良かった。との印象だった。偏りは感じず。碇の描かれたワンピースを装う監督の「記録しておきたかった」の一言で安心した。
その上で視聴者としての感想を書くと。現政権へと紐付く過去政権の功罪は余りにも大きく広大でこれを是正していくのは本当に一苦労だな。と言う思いを持った。
また教育と言う言葉の本質を知らない自称教育者の憐れさを痛感した次第である。とは言え言いっ放しの勝手批判で本作の感想としておきたくないので、僕の思う教育と愛国を描いておこうと思ふ。教育とは教え育むと文字では書くが、教えとは分け隔てなく事実を並べ立てかけ受けての育ちを見守る行為だと思っている。故に一方的な事実を並べ立て強要している教育は宗教もしくはカルトと呼べるもので有り即刻排除願いたいものである。また愛国については偏った一方的な価値観方針に基づき組織された政権を愛することではなく。歴史を育み支えてきた風土国土を愛しむ心だと言い切りたい。公演後のサイン会で平井先生と交わした上岡龍太郎氏カムバックをここまでの見解を元に果たしたいと思い劇場を後にした◎

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tomokuni0714

4.0【教育に、右傾化した政治が介入していく様を暴き出した恐ろしきドキュメンタリー作品。未来を担う子供たちに、歴史、道徳の教科書を改編し、右傾化思想を植え付けるとは、言語同断の所業である。】

2022年7月16日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

難しい

■今作に頻繁に登場する、先日凶弾に斃れた安倍元首相には、謹んでお悔やみを申し上げます。

◆感想

・2006年に、第一次安倍内閣が発足してから、直ぐに教育基本法が改訂された時の、驚きを思い出した。
 この右傾化して行く国は、且つての“教育勅語”をベースにした、天皇を現人神として子供たちに崇めさせ、第二次世界大戦時の際に起きた事をもう一度繰り返そうとしているのか‥と言う事にである。

・教科書検定の方針が徐々に右傾化して行くシーンも最初は”バカバカしい”と思いながら観ていた。
 - 道徳の教科書でパン屋さんの話が饅頭屋さんの話に切り替わる所。日本にパン食を導入したのはGHQであり、米国の小麦消費を伸ばす事が狙いだったことは、巷間に流布している。-

・だが、検定内容が、”従軍慰安婦”を”慰安婦”に・・、とか、沖縄戦での沖縄県民の自決は軍の主導という部分を変更するとかまでに及ぶにあたり・・。
 - 怒りが込み上げるが、文部科学省のやり方は、狡猾で指摘だけして、直し方は出版社に任せる方法。それにより、それまで、業界トップのシェアを保っていた教科書会社は倒産する。
   それにしても、検定委員は、沖縄地上戦で、バンザイ・クリフから飛び降りる姿や、朝鮮の方々を日本に連れてきて、劣悪な条件で働かせていた過去すらも、否定するのであろうか。
   沖縄で、学生たちに地上戦の悲惨さを伝える年老いた男性の怒りに震える声は、未だ耳に残っている。-

・年老いた、東京大学教授で歴史学者でもある人物の”歴史から学ぶことはない。”と言いきる姿には、呆れ果てる。こんな人物が、歴史学者とは、国家の恥である。

・徐々に見えてくる”日本会議”を始めとした、右傾化した政治団体の存在。そこには、安倍元首相の影がチラついている。
ー それにしても、杉田水脈議員の強かさには、今更ながらに怒りと共に、驚くばかりである。櫻井よしこを上手く使って、”従軍慰安婦”問題を長年教えて来た、中学校教師やジェンダー論で”従軍慰安婦”に触れた大学教授を追い詰めていくシーン。-

・極めつけは、日本学術会議の新会員6名の任命を菅首相が拒否するシーン。その中の1名は、”政府の意向”に反した人物であることが描かれている。
ー ノラリクラリと、国会で追及されるも、その理由を最後まで、言わなかったよな。-

<今作は、改革と再生の名の下、教育現場に対し、右傾化した政治が介入していく恐ろしき現実が描かれている。
 これからの日本を担う子供たちに、巧みな手法で真実を伝えない教科書を使い、歴史、道徳を教え込んで行こうとする現代政府の姿勢には、怒りと共に恐ろしさを覚える。
 子供たちに、リベラルな思想や戦争は絶対にしてはいけないという当たり前のことを、幼きときからキチンと教え込むのが、民主主義国家であろう。
 今や、この国は教育の面でも、軍国主義に戻る気風が横溢しているのである。
 危機的な状況である事を認識し、では私は何が出来るのか・・と言う事を考えさせられた作品でもある。>

<2022年7月16日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

4.5アンナチュラル

2022年7月8日
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従軍慰安婦を慰安婦と言葉による介入までして徹底的に問題にはしたくない 認めて謝罪でもしたら損害賠償や外交上にも不利益を生じる ある意味これもまた国を愛することなんだとも受け取れる 分からなくもない と、書くと誤解されそうだけれど
果たして国として認めることが最善なのか?非常に難しい問題 謝ってくれたのねはいありがとうで済む話で終わらない世界が待っているのだから 理想と現実の乖離に苛まれる
ただこの事と表現の自由を混同するのはお門違いもいいところ また研究費を税金から出すのだからこちらの意向に合わないものは認めず左翼的だと決めつけ言論の自由を取り上げる
都合の悪いものには蓋をする自然ではない力が働く世界 一体どうやって対峙したものか…
学校教育は誰かの言葉を借りるならみんな違ってみんないいのだし活き活きとカラフルであって欲しい
最近、国民皆歯科健診の導入(年齢を問わず1年に1回の歯科健診の受診を義務づけ医療費をおさえるのが目的)がある これ抵抗感のない何気ない小さなことから徐々に統制練習してみようの傾向が伺える(個人の感想)緊急事態条項なんてものが可能となったら国家権力の暴走の幕開けとしか思えない
歴史から学ぶことは大いにあるせめて今できることは同じ過ちを犯さずこの大事な局面に断固として皆で自由を盾に立ち向かうこと 選挙に行こう
井浦新氏のナレーションに始めは浮かれていたのにいつのまにか内容の奥深さに引き込まれていた
新氏の某ドラマのセリフのようにいつの時でも「クソがっ」の精神を胸に

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atararui

5.0もう一度過去の世界史から学ぶ必要があります。

2022年7月4日
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鑑賞方法:映画館

昨日、この教育と愛国と言うドキュメンタリー映画を観てきました。

出版関係者、大学教授、教師等様々な方々のインタビュー、教科書訂正要求の内容等、バランス良くまとまっていました。

日本を含めた過去の世界史でも、司法、教育、文化に権力が介入する事で悲惨な結果になったのは言うまでもありません。

最近では、原発事故の国側の責任を認めない判決が最高裁であった他、アメリカ最高裁でも人工中絶、政教分離、銃規制を巡って違憲とする判決がありました。

パンデミック問題、ウクライナ問題、アメリカ金利引き上げ問題等が深刻化して、各国の対立激化で解決出来ず、二大世界大戦の状況と酷似して来ている中、もう一度過去の世界史から学ぶ必要がある事を伝えています。

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wakakusu

5.0ニホンとニッポン

2022年6月30日
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鑑賞方法:映画館

 閣議決定事項や政府、自民党の見解と異なる意見を唱えたら、何でもかんでも「反日」「自虐史観」だと攻撃される不穏な時代。さらに顔だけで人気のある政治家や首長たちによるツイッターなどによるSNS攻撃。意見すれば名誉毀損で訴えてくるといった異常な手段に訴えてくる狂った人たち。映画はうんざりするような歴史修正主義者たちの意見や、検定教科書によって倒産に追い込まれた出版社の執筆者たちの両側からのインタビューで成り立っている。

 検定に関しては以前から論争があった。有名な家永三郎氏の一連の裁判だ。当時から沖縄戦に関する問題はあったのだ。80年代には「侵略」という言葉を「進出」に置き換えるといった教科書問題。とにかく根底にあるのは日本人の伝統と文化、アイデンティティとかプライドといった考えが邪魔をしているだけ。国家としての誇りなんてのは一般日本人には関係ない。悪かったところは素直に認めるドイツの教育を見習うべきだろう。

 序盤は道徳教育についての疑問点を紹介していたが、映画としてはちょっと眠くなりそうな展開。しかし、徐々に右派の論客が次々とボロを出すので笑わせてくれた。それにしても東大名誉教授が学問を「考えなくてもいい」などと驚くべき発言を繰り出す。これはちょっとおかしい。他にも(従軍)慰安婦問題での牟田さんの件といい、学術研究にも口を出す政府は異常な事態と言ってもいい。研究によって軍の強制ということがわかれば都合悪いもんね・・・

 育鵬社と学び舎という教科書出版社。戦前の教育に戻そうというのが育鵬社なのだろうけど、もっと興味深かったのが神武天皇以前の神話の人物まで教科書に載っていることだった。イザナギノミコトとか覚えなきゃならんことか?それなら手塚治虫先生の「火の鳥」を教科書にすればいいじゃんか!まぁドロドロとした天皇家を調べるのも面白いけどね・・・

 それにしてもスガ元首相が喋ると、なぜこうも笑えるんだろう?質問の意味を理解していないのか、とぼけてるだけなのか?シンゾウ氏にしても訳分からんこと言ってるのに信奉する人たちがいるってのも空恐ろしいものがある。そんな信者だった森友学園の籠池泰典氏が登場したときが最高潮となっていた。もう洗脳は解けたのか?シンゾウ氏が「ニッポン」を連呼していたけど、籠池氏は「ニホン」と発音していたし、まぁ面白い人物だ。

 元同僚Tは「日本軍は戦争で人を殺していない」と主張するほど頭がおかしいけど、こんな人が増えたらどうなるんだろう・・・嗚呼。

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kossy