「牧本が真摯に故人とに向かう姿勢が印象に残る映画」アイ・アム まきもと BANAO1975さんの映画レビュー(感想・評価)
牧本が真摯に故人とに向かう姿勢が印象に残る映画
予告を見た時は、コメディ的な感じなのかなと思っていたら、今の社会が抱える孤独死をテーマにした内容で、映画を鑑賞しながら色々と考えさせられた作品でした。
物語は、市役所の「おみおくり係」で働く主人公の牧本(阿部サダヲ)が、人知れず亡くなった故人を埋葬するんだけど、故人を大切にする思いが強すぎるため周りに迷惑をかけるなか、新しく赴任した局長が「おみおくり係」の廃止を決定。身寄りがなく亡くなった蕪木のおみおくりが、牧本にとって最後の仕事となり蕪木の身寄りを探すことになるといった感じで始まる。
主人公の牧本は、愚直なほどマジメな性格で空気が読めず周りに迷惑をかけるのだが、阿部サダヲさんが上手く演じていて、阿部さんにしか出来ない役柄かなと思うほど上手く表現していて、主人公の言動に引き込まれました。
この映画のテーマは、孤独死といった重いテーマを扱っているのですが、のんびりとした雰囲気の中で物語が伸展していって、ラストも物静かな感じで終わったので逆に良かったかなと感じました。
こういう映画も、たまには鑑賞した方がいいかなと思った作品でした。
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