「必要と合理性、人間の尊厳と他者への思いやりについてあらためて考えさせられる作品」アイ・アム まきもと まっちゃまるさんの映画レビュー(感想・評価)
必要と合理性、人間の尊厳と他者への思いやりについてあらためて考えさせられる作品
阿部サダヲのポスターの顔が、死刑にいたる病と同類に思えて、一瞬怯んだが、もっとヒューマンで人情的だったので、まずは安心。
基本的になぜ牧本さんが、一人おみおくり係をやっていたのか、詳細は分からなかったが、本当にこういう部署が役所にあったら、なんと素晴らしいことか。
恐らくは、孤独死を向かえた人たちの親族を探し、ご遺体を引き取ってもらう、というのが仕事のはずなのに、誰も引き取り手がないご遺体を個人で供養する牧本。そこには本能的に人を愛し尊敬する、彼の優しさがあった。あり得ない話かも?でも人として、これが正しい姿なのではないかと思える、穏やかで暖かい気持ちにさせてくれる作品。
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