「想いを送り、送られる」アイ・アム まきもと コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
想いを送り、送られる
近年、死後だいぶ経過した孤独死も珍しくないと感じていたけど、遺骨の受取拒否があるのは考えもしなかった。お寺にある無縁仏には、そういう事情もあるのだろうか。
たしかに遺族とはいえ疎遠だったり、連絡先すら知らない人だと、いきなり葬儀に来い、遺骨取りに来いと言われても困る、というのは分からないでもない。
近しい人の遺骨ならいいけど、そうじゃない人の遺骨は、正直ちょっと怖い。
はじめはちょっとおかしな人という印象の強い牧本さんが、蕪木さんを通して人と交流し、成長していく。そして牧本さんと関わった人も成長する(坪倉以外)。
みはるさんに「座って食べな」と言われ、変わりはしたけど、お茶碗は持ってなかったのかな。
その後の急展開に驚かされたけど、切なくもほっこりするエンディングだった。
気になってはいたけど観れなかった、オリジナルの方も観てみよう。
『川っぺりムコリッタ』『マイブロークンマリコ』と、遺骨が続くなぁ。普段めったに見かける事はないのに。
牧本さんの自宅シーン。物のない部屋と白い照明と白いシャツが『死刑にいたる病』の接見室と重なって、ちょっと鳥肌。
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