「こんな人いるわけない。でも最後に少しだけ感動。」アイ・アム まきもと 2子5孫さんの映画レビュー(感想・評価)
こんな人いるわけない。でも最後に少しだけ感動。
爆笑もしなければ強い感動もありませんでした。
主人公は市役所職員なんですよね?
故人ともプライベート付き合いなど全く無かったのです。
優しさというか拘りというか、あんなに一つひとつに手間をかけていたら、仕事のクオリティは良くても市役所職員として勤め人として成り立ちません。
暇ならば別ですが現実であんな職員はありえないです。
葬式を自費で?自分の墓所を譲る?!
そこまでの思い入れ自体に不自然さを感じます。
まきもとさんが孤独死した人を仕事にするのではなく、孤独死しそうな人を見回り逸脱してしまう仕事ぶりのせいで孤独死を防げた話しなら、まだ少しはリアリティーを感じられたかも。
それでも有限な時間で動いている現実では無理でしょうが。
良かったのは、まきもとさんが最後に「みんな」から「お礼のお参り」をされるシーン。
仕事の範囲とはいえ機械的な仕事は冷たく時には恨まれるだろうが、時間が無くて忙殺されていてもほんのほんの少しだけ「まきもと」を心の隅に忘れないでおくのも大事かもと思えたシーン。
人を大事にするとは合理性では絶対無理だから。
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