「『おみおくりの作法』のリメイク」アイ・アム まきもと 祐吉さんの映画レビュー(感想・評価)
『おみおくりの作法』のリメイク
舞台挨拶で英・伊合作『おみおくりの作法』のリメイク作品ということを知る。オリジナルを観賞した時は、『おくりびと』を意識した作品なのかな、という印象。その国となりの威厳と格式を描いていると感じた。
そして日本でリメイクされた『おみおくりの作法』が、『アイ・アム まきもと』。このセンスに象徴されるように威厳や格式より、『アイ・アム まきもと』というに自分(まきもと)本位な作品に。そもそも阿部サダヲは、共感を得るというより突飛な役で楽しませる役者だと思っているだけに、劇中の行動には感情移入はしにくい。面白くないユーモアと引き換えに威厳や格式を失った本作は評価しがたい。なにより退屈。
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