月の満ち欠けのレビュー・感想・評価
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生まれ代わってて欲しいという願望
大切な人が、
誰かに生まれ代わってでも、
生きていて欲しいという願望は誰にでもあるんじゃないかな。
まあ、そんな事現実には起こらないよな。
もともと映画はファンタジー
<映画ののことば>
人は命を繰り返すの。
月が一度欠けても、また満ちるように。
また、生まれ変わるの。
ほとんどの人が、それを覚えていないだけ。
満たされなかった強い思いを引きずっている人だけが、それを覚えているの。
私みたいに。
こういうファンタジーものは、嫌いではありません。評論子は。
それに、もともと映画はファンタジー(空想の世界、非日常)を描いていたはず。
そして、至極のラブ・ストーリーでもあったと思います。評論子は。
ちなみに、ここ数年は「命の輪廻」を身近に感じ、実感している評論子でした。
祖父(男)が去ったその年に長男(男)がこの世に生を受け、祖母(女)がこの世を去ったその年に長女(女)がこの世に生を受け、そして、老母(女)がこの世を去ったその年に、長男夫妻の長女(女)かこの世に生を受ける…。
長男夫妻に長男(男)が授かったのは、父を見送ってから数年後のことでしたが、それ以外は、みな「入れ替わり」だったので。
あと、映画作品としては、更に付言するのであれば、愛娘・瑠璃のクラスメート(一番の親友?)だったゆいから瑠璃をめぐる三人の女性の輪廻の話をを聞いた時の小山内の表情が、評論子は、今でも忘れられません。
本作は、別作品『こんにちは、母さん』とも相俟って、大泉洋という役者さんの素晴らしさに(改めて?)気付くことのできた一本だったことも、付け加えておきたいと思います。
佳作であったと思います。評論子は。
(追記)
もう何本も大泉洋の出演作は観ているはずなのに。いや、何本も観ていたからこその、新鮮な発見なのかも知れません。
同じようなことは、他作『ツユクサ』の松重豊さんでも、ありました。
これも、映画を観ること(観続けていること)の醍醐味でしょうか。
評論子の、単なる注意力不足でないことを、信じて疑っていません。
丁寧な話し言葉
作品として、そこまで満足感は得られませんでした。
キャスティングもなんとなく好みじゃなかったのかも。
ただ、柴咲コウさんの役柄の雰囲気が素敵でした。丁寧な話し言葉をする女性で、ひかれるものがありました。
子役の女の子も素敵でした(友人の娘役)
田中圭さんは、ああいった役柄がハマりすぎてるので、登場しただけで身構えちゃいます。
生まれ変わりをテーマにしたファンタジー。
佐藤正午さんの同名小説の映画化だそうです。
小説の映画化としては、あまりうまくいかなかった
作品じゃないかな。ストーリーとしては、おもしろいと
思うのですが、刺さるものがなかったですね。
出てる役者さんは嫌いじゃないけど、うまく
ハマってるようには感じませんでした。
印象に残ってるのは、田中圭さんの演技。
こういう役、うまいですよね。
2023.10.15鑑賞
(以下、レビューではなく、個人のメモ)
生まれ変わりの設定が、ちょっと無理がある気がした。
やや、前世の記憶を持つという設定を強調しすぎかもしれない。
ここをサラッと受け入れるかどうかで感動具合に大きく振れ幅が出るかもしれない。
生まれ変わりの思想は数多くあるが、通常は、あの世という世界があって、天国と言われる世界に戻り、そちらの世界の時間の方が長く、新たな学習をすべく、新たな人生を得るという思想がスタンダード。
これなら普通に信じれる。
ただ、今作の描き方は、輪廻のスパンが短すぎるという特殊なパターンと前世の記憶を持っているという特殊なパターンのダブルが重なっているので、いくら信心深い私と言えども、ちょっと無理があり、感情移入が難しかった。
前世の記憶を持つ子どもたちの話は有名なので、それだけだとインパクトが薄く、ここまでのヒットはなかったか。
そういう意味では成功したのではないかと思う。
もし、完全なる実話に基づくなどであれば、また違う感想だったかもしれない。
日本にはスピリチュアルは受け入れられるが、宗教になると拒絶反応を起こすため、ここらへんの描き方が限界か。
人の生まれ変わりがテーマ。 あまりにもファンタジックではあるが、何...
人の生まれ変わりがテーマ。
あまりにもファンタジックではあるが、何となく良い話に仕上がっている。
田中圭のどす黒い執念がすごい。
女子高生の歌を聴いただけで元妻の生まれ変わりだと見抜くとは。
僕のワンダフル・ライフ‼️
三世代の生まれ変わりを描いた感動的(?)な物語‼️結論から言うと、日本人はこの手のメルヘンとかファンタジー描くのが下手‼️大まかな物語を聞くと感動的なのに、登場人物の一人一人の言動や行動には意味不明なものが多い。夢の中で娘に「私は瑠璃の生まれ変わりだから瑠璃と名付けて」と頼まれた伊藤沙莉。そのことを大泉洋に伝えて、「私の娘は死んだあなたの娘なんですよ。」それを信じる大泉。なんか後々複雑な人間関係になりそうですよね‼️大泉洋が親権主張したりして‼️有村架純さん瑠璃の夫に扮する田中圭も意味不明‼️とんでもないモラハラ夫で、妻瑠璃を線路に追いつめ、死に至らしめ、大泉の娘が妻が好きだった歌を歌ってるのを見て、妻の生まれ変わりだと確信し、今度は柴崎コウ扮する母もろとも瑠璃を自動車事故で殺害‼️続編では伊藤沙莉の娘瑠璃と田中圭の壮絶デス・マッチを期待‼️そしてずいぶん時間が経っているはずなのにあまり歳取ってないように見える目黒蓮‼️伊藤沙莉の娘瑠璃が訪ねてきて彼はどうするの?親子?下手したら孫くらいだよね?そしてラスト、妻柴咲コウの生まれ変わりを確信する大泉洋‼️でもこれまた7歳の女の子‼️結局誰も幸せにならないような気がする・・・
原作も素晴らしいですよ。
事前に原作を読んでおり、その後、映画化されました。
三角さんと瑠璃さんは、原作では高田馬場のレンタルビデオ店で出会うという設定だったのが、映画ではレコードショップとなっていたりしましたが、瑠璃さんが生まれ変わるという本質の部分は一緒でした。
原作を読んだ時にも思ったのですが、同じ男性として三角さんが羨ましいと思いました。そこまで女性に思ってもらえるというのは男性として幸せだったと思います。是非、皆さんも原作を読んでみてください。原作も素晴らしいですよ。ありがとうございました。
そんなに何度も転生する
親子3人で幸せに暮らしていた小山内家。
ある日、妻と娘が亡くなってしまった。
悲しみの中にいた堅だったが、娘の瑠璃に関していろんな人が彼女は生まれ変わりであると言ってきた。
堅は信じられないと思っていたが本にしか知らないことを言われ信じるようになったという内容だった。
人の生まれ変わりの話は聞いたことがあります。
生まれてすぐぐらいだったら、覚えていることも多いとかで。
成長するにしたがってわすれていくいたいですけど。
この作品では、生まれ変わるのがそんなにあるのかなと思えるぐらい多かったです。
一気に魅せる力はあるがいただけない
オンデマンドで鑑賞する際は、導入部でのれないと途中で中断したり、区切ったりする事もある私。
本作は先が気になって一気に観ました。
ファンタジーは大好物です。
が、感想は微妙です。
エンディング近くの大泉洋のセリフと全く同意見。
自分の娘の生々しい恋愛話聞きたくない。
マンガのジャンルの一つにもなってる転生もの。親にしてみればたまったもんじゃないんだな、と改めて。
マンガの転生ものは、時間も巻き戻ってやり直すのですが、そうではないところがこの映画をおかしくしている。
だって、相手が運命の相手は歳を取ってしまっているのに。
アキラと瑠璃のエピソードが軽く感じる。あの出会いだけで恋に落ちるの?美男美女だからか?だとすると、ですよ、あのラストシーン成り立つのでしょうか。
違和感を感じる設定はありますが、大泉洋の演じる喪失感は圧巻。もらい泣き必至です。
もっと緩急があってもよかったかも
原作でもそうだったんだけど、生まれ変わるほどの強い想いというか繋がりをもっと感じられたら入り込めたんだけどなーという印象。
あと、なんとも言えない世にも奇妙な物語感。
視点をどこに持っていっていいのかも難しかった。
大泉洋の演技が素晴らしいから感情移入するなら彼かなって感じだったんだけど、となると彼にしてみたら受け入れがたいホラーな展開なわけで。だからこその世にも感なんだけど…。
奇跡の愛をメインに据え置くなら大泉さんは抑えるべきだったかも?うーん。
あと田中圭はやっぱクズ役が似合う笑
おっさんずラブとかあな番もよかったけど、やっぱ田中圭といえばクズ役よ。
高田馬場の
予備校に通ってたので懐かしかった。
有森さんのような人妻と
目黒さんのような若者は
あの当時のあの街にいたと思う。
それ程の生々しさがドキュメンタリーのようだった。
でも、輪廻転生が上手く表現しきれてなく、ご都合主義の浅い作品で終わった。
(目黒蓮目当ての)オーディエンスを気にせず泥臭さに振り切りっていれば、高田馬場の粗い質感と湿気を含んだ人間模様がもっと複雑に折り重なり、名作になったのでは。
オーディエンスが気持ちよく劇場を後にするために(良い読後感のように)、ラストに軽い風を吹かせるのは理解できますが。
終盤の車中でのわざとらしい女の子のセリフは不要でした。陳腐な説明調な描写が、作品の格を一気に下げてしまいました。
オーディエンスは、制作者が思うほど馬鹿ではありませんよ。
「ブラッシュアップライフ」の方がはるかに心地良い
登場人物のキャラクターとして、主人公と主人公の妻は良いとしても、瑠璃とアキラ
は魅力が乏しく全く感情移入できなかった。
そもそも子役の大人びたセリフ回しや有村架純の中途半端な色気出しなど興醒めす
る場面が多過ぎる!
何度転生しても業が引き継がれる描写には観ていて気分が悪くなった。
せっかく主人公が大泉洋なのだから(原作を横に置いて)もっとコメディタッチにし
た方が面白かったのではないか。
バカリズムの「ブラッシュアップライフ」の方がはるかに心地良いと思えた。
月のあるところ
満月の夜には何かが起きる。古来から人々に信じられてきたのには、それなりに理由があったのだろう。いわんや映画の中においてをや。
いろいろあって、気になっていたけど観てない映画の筆頭でしたが、公開から2ヶ月して、ようやくの鑑賞となりました。
まずは、まさかの高田馬場駅前。赤いBIGBOX懐かしい! 自分が高校生の時に(生活指導の先生に見つからない範囲で)ウロウロしていた思い出の地です。ゲームセンターとか、貸しレコード屋とか、ピザ食べ放題とか、かわいい寄り道でしたけど。
その街並みが画面に再現。走る車や通りの看板とか、古い形で目の前に。セットを作って撮影したようですが、大がかりで感激です。実際はもっと雑多な感じだった記憶だけれど、そこはファンタジー映画なので、それなりにということですかね。
さて、映画の中身は「赤いシリーズ」のような昭和のラブロマンスを令和に甦えらせて、大人のファンタジーを加えたような作品です。ツッコミどころはいろいろあれど、ファンタジー映画ですから、細かい事はどうでもいいわけです。
輪廻を素材に、宗教色や心霊色を出さないよう、あくまで悲恋を中心に描いた、少し変わったアプローチの話です。それもとことん優しく描いた作品でした。
演者も、大泉洋、柴咲コウ、有村架純、田中圭、伊藤沙梨、目黒蓮など、旬の人を揃えて豪華な布陣。そこにとてもいい話が加われば、まあ鉄板ですね。
物語良し、演者良し、テンポも悪くない。でも、その割にはいまひとつ乗り切れない感覚なのはなんでだろう。それぞれ深い、悲恋の話と家族の話を、両建てにした分、どちらも薄くなってしまって、両方とも満足感が低くなったかな。個人的にはもう少し、主役の小山内の感情を丁寧に描いた方が、全体に深みを増したように思います。ま、それでも中身は良いファンタジーです。観て損はないでしょう。
ラストシーンからの夢心地で、映画館からの帰り道。見上げればおぼろ月夜の満月が。ルナティックとはよく言ったもの。そろそろ何か起きそうです。
典型的な小説から映画にしたらドン引き展開になったパターン
申し訳ないけど、予告編以上の捻りがあんまりない。主題を押し出しすぎてギミックが効かず、心が動かなかった。小説を起こしてるはずなのに展開してないように映る。
原作は未読だが、凄く言葉選びに魔法が宿っているような作品のようで、台詞に作品を引っ張ってもらう必要がある。その中で描かれる「生まれ変わり」を割と主軸に置きすぎた為か、事実を受け入れるに終始した印象が強い。折角の魔法も立体化した人間関係がチラチラとヒントのように顔を出す。小説なら隠れる秘匿性が実写化では見え隠れしてしまう。ベストセラー小説で陥りがちなパターンにこちらもなっている。ましてファンタジックなギミックを有するので、なおさら。惜しいところである。
しかし、1980年代を感じさせるファッションやカルチャーが顔を出すロケーションはほれぼれする。都会の一片を感じさせる高田馬場は旧き良きクルマたちで溢れている。ただ、クルマがスポーツカーばかりなのは大人の事情か…笑。個々の関係性が必要な部分に対して造詣があまり感じられず、ミステリなのかハートフルなのか振り切れていない気がする。
主演は大泉洋さん。予告編でも言われているように、現代と過去を繫ぐ生き証人のような主人公。なんだか展開のために作られたようなキャラ造詣で物足りない。そう考えると、物語を動かす役どころで行くと有村架純さんがテラーと言える。瑠璃としての影を感じさせつつ、行けない所へ突き進む感じが怖くも見入る。ドキドキするようなシーンもあるが、結局掴みにくいのが惜しい。田中圭さんはもっと振り切ってほしかったり、このキャストながら可動域が狭いと思ってしまった。
廣木隆一監督も今秋に3作も公開されているわけだが、引き出せる部分が脚本によって少なくなっているようにも思える。その点では、『あちらにいる鬼』のほうが良かったし。難しいところだが、大切な人を改めて思ったことは間違いない。
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