劇場公開日 2022年12月2日

「高田馬場の」月の満ち欠け sQreeenさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0高田馬場の

2023年3月19日
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予備校に通ってたので懐かしかった。

有森さんのような人妻と
目黒さんのような若者は
あの当時のあの街にいたと思う。

それ程の生々しさがドキュメンタリーのようだった。

でも、輪廻転生が上手く表現しきれてなく、ご都合主義の浅い作品で終わった。

(目黒蓮目当ての)オーディエンスを気にせず泥臭さに振り切りっていれば、高田馬場の粗い質感と湿気を含んだ人間模様がもっと複雑に折り重なり、名作になったのでは。

オーディエンスが気持ちよく劇場を後にするために(良い読後感のように)、ラストに軽い風を吹かせるのは理解できますが。

終盤の車中でのわざとらしい女の子のセリフは不要でした。陳腐な説明調な描写が、作品の格を一気に下げてしまいました。

オーディエンスは、制作者が思うほど馬鹿ではありませんよ。

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sQreeen