「その不死身をつくるのは肉体か、精神か。」リボルバー・リリー humさんの映画レビュー(感想・評価)
その不死身をつくるのは肉体か、精神か。
ハードボイルドの傍らに艶と華が漂うようなタイトル、大正末期のモダニズムをイメージできる凝ったセット、演者がまとう衣装の美意識や粋な品が、映画そのものにある見知らぬ世界への誘い役のようにこの好奇心に指先をのばしてくる。
しかし、その繋がれた手に引き寄せられ近づくと見えてくるのは元諜報員・リリーの心の奥に沈む深い哀しみ。
その過去こそがリリーが封印したものを動かし、美しいウェーブヘアに仕立てたばかりの絹のドレスで流血に染まる宿命に立ち向かわせる。
後方から援護する仲間たちの存在とそれぞれにある命をかけて守りたい人への思いがリリーを奮わせ息をのむ朝霧の銃撃戦は成功、帰路の汽車の中からここまで伝わるような安堵感も束の間…
その空気を引き裂いた黒い眼帯の男の足音。
間髪入れず飛び出していくリリー。
またもや…続く。
その予感しかないエンディングまでを、スクリーンを香らせる女優・綾瀬はるかが華麗かつ迷いなきアクションで魅せる。
いくらなんでも?!のシーンのいくつかを超え、またこの先があるなら、期待も込めやっぱり自分の眼で確かめたくなるのは、彼女が放つ唯一無二の惹きつけ力ゆえなのだろう。
修正済み
わっかりました❗️
綾瀬はるかさん、いつも一所懸命さが伝わって来ますものね。
美しさとひたむきさが売り❗️でも
抑えた喋り方していてもどうしても干物女の時のプッチョゥ〜の
甲高い声が頭をよぎります。
美術、衣装が良かったですよねぇ。綾瀬はるかが映えてました!
大曽根百合が恐れられる人間凶器であることが説明されてから物語が始まるので、私は彼女の不死身ぶりよりも、此処まで傷付くのかと、そっちに驚きました。
共感ありがとうございます。
本作、日本型のアクション映画でした。
続編、シリーズ化を目指すならば、
綾瀬はるかの生活感を感じさせない雰囲気を活かすならば、
ミッションインポッシブル型アクション映画を目指して欲しいです。
綾瀬はるかのキャラで、
新しい日本アクション映画を目指して欲しいです。
では、また共感作で。
ー以上ー
コメントありがとうございます。喜多見さんは銃撃戦の荒野原に重傷者を助けに来ますよ。ユーシー千住さん連れて。なんじゃそりゃww
続編、あるんすかね。原作読んでないから、分からんちん。
フォロー、コメントありがとうございます。
治癒婆さんに関しては、一人だけ世界観が違いすぎるので、モヤモヤが強かったですね。
異能バトル系だったら全然違ったのでしょうが…
最後の「色ボケ」で、「結局お前の動機それかーいっ!」ってツッコんじゃいました。笑
長谷川さんが急にかわいくなったのはそれはそれでいいキャラ崩壊ですかね。
原作がどうなってるのか分かりませんが、映画向けに意識された続編なら自分も鑑賞します。
こんにちは。
いつもながらの美しい文章に心掴まれました!
「その過去こそがリリーが封印したものを動かし、美しいウェーブヘアに仕立てたばかりの絹のドレスで流血に染まる宿命に立ち向かわせる。。。」
!!!!
素晴らしい!!
震える〜o(≧▽≦)o
何とも皮肉で哀しい過去と宿命を背負ったリリーの姿でしたね。
humさんのレビューを拝読すると、いつも作品の評価が上がってしまいますw
コメント、ありがとうございます。
確かに、続編を期待させる終わり方でしたね。
興行成績次第で…といったところかもしれませんが、未来をあれこれと予想させる終わり方、嫌いじゃないです。