「“無償の愛”の金字塔」今夜、世界からこの恋が消えても 虹孔雀さんの映画レビュー(感想・評価)
“無償の愛”の金字塔
原作も素晴らしいと思いますし、本作品を三木監督の手腕で美しく仕上げて下さっている点、評価はとても高かったです。
三木監督は、あらゆる"青春の人生の輝き"をテーマにされることが多いですが、今回も、普通ならば“絶望的”と形容される人生を生きる二人を、“幸せな”という言葉で包み込めるような描き方をされていました。
本当の幸せや、愛ということが現代では限りなく軽視されがちに思える風潮の中、こうした純粋な文学を世に問うてくれる方々に感謝です。
『相手にただ幸せになってほしい、たとえ自分の未来がその先に無いとしても』という無償の愛とも言えるスピリットが全体を通して透明感を醸し出しているのかなとも思いました。
また、「思い思われ振り振られ」あたりから気にしていましたが、福本さんは本当に透き通るような、純粋さが滲み出しており、今後の活躍がとても期待できるのではないかとも思いました。
沢山の世代に観ていただきたいです。
きっと純粋で大切な何かを思い出させてくれるはずです。
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