「観るドラッグ」アンビュランス ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
観るドラッグ
マイケル・ベイ監督作品を劇場で鑑賞するのは初です。TVなどで鑑賞したことはありますが、とにかくド派手でメチャクチャな映像に楽しませてもらっていました。
今作、見事なまでに狂った映像の集合体でした。普通の映画なら緩急があるはずなのに、序盤以降はずっと急でしか動かない暴れっぷりでした。
フルスロットルで展開される銃撃戦、あり得ないくらい弾が飛び交って、その最中で車同士の事故も起こって死人が出たりとヤバいのにこれがジャブなのがこの映画の末恐ろしいところです。カメラワークも酔ってしまうくらいぐるぐる街を駆け抜けますし、車はひたすら爆発したり、ヘリは地上スレスレまで降りてきたり、マシンガンが搭載した車が襲ってきますし、色々倒壊しますし、情報量の多い映像は4DXで体験したい代物でした。
ウィルとダニーの凸凹兄弟が仲違いしたり、共闘したりするシーンは全編渡って熱かったです。役者2名も真面目な弟とサイコな兄の演技がとても良かったです。
救急救命士のキャムもかなり肝が据わっていて、ちょくちょく脱出しようと思いつつもダニーに引き留められたりしながらも、怪我人の命を必死に繋ぎ止めようとする姿はとてもカッコよかったです。手で行う手術の様子も圧巻でしたし、髪留めを使った人命救助のシーンは震えました。
設定だったり内容だったりはかなり粗いなとは思いましたが、そんなことを気にさせない楽しい爆発の数々に興奮させられっぱなしでした。観終わった後にドッと疲れる現象に襲われますが、つまらない映画を観た後にため息をつくような疲れでは無く、長い時間ジェットコースターに乗っているような楽しいけど疲労感満載という感じでした。マイケル・ベイ最高!
鑑賞日 3/26
鑑賞時間 14:40〜17:05
座席 G-4