「知られざるキャスティングの世界」キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性 デブリさんの映画レビュー(感想・評価)
知られざるキャスティングの世界
2012年の映画だったのか。面白かった。あの名作や、あのスターの活躍の裏にもマリオン・ドハティ(などキャスティング・ディレクター)の素晴らしい仕事があったって次々に事例が出てくるので静かに興奮する。キャスティングのためにロケ予定地に1年滞在することもあるって、すごい仕事だ。
ドハティはハリウッドに移る前、ニューヨークに事務所を構えていたということで、そのビルの様子がまたかっこよくて。「お荷物のお届けです」って俳優が嘘ついて入り込む話も面白かったなあ。
監督協会だか連盟だかの人が「ディレクター(監督)と呼ぶな」「撮影監督だって気に入らないのに」みたいなことを言っていたのは笑った。むしろ、そんな器の小さいこと言う人を監督と呼んでいいのかね。
インタビューで映画に登場したのは57人、カットされた分も合わせると240人だそう。ロバート・デ・ニーロやアル・パチーノやもう錚々たるメンツが応えている。それだけ、みんな彼女らの仕事を認め、感謝しているってことなんだろう。
この映画を観てから、エンドロールに「CASTING」のクレジットを探すという新習慣ができた。ちなみにファンタビ新作にもちゃんと単独でフィオナ・ウィアーがクレジットされていた。
コメントする