プレゼント・パーフェクトのレビュー・感想・評価
全6件を表示
知らない愛情の扉を開ける物語です
この系統は前向きに観ないのですが、北海道が舞台ってことで鑑賞です。
ま、ボーイズラブ物ではあるのですが、なんだろな?他のボーイズラブ物を見たことないからアテにならない感想になっちゃいますが、同性愛がメインとは思えなかったんです。それよりも人間愛かな?って。人が傷ついた人間に寄り添う、見守る、穏やかで優しい世界を描いたお話かな?BLにシフトしていないからこそとても見やすいのではないでしょうか?
惚れた腫れたの話ではないんですよね。ですから、ラプストーリーメインの盛り上がりがあるわけではないのです。それよりも「まさか、自分がこの世界に?」って戸惑いやら葛藤やらを描いていますね。そのような経験がある方には共感できる部分がとっても多いのではないでしょうか?その部分もやさしーく描いているんですよね。柔らかく。
また、単純ではあるものの納豆をメタファーとして使っている辺りは、監督の実体験なのかな?かなりわかりやすいですが「これもアリだな」って受け入れること、先入観は人間的な豊かさを増やすために邪魔ってことなのかなぁ?
本作は序章的な感じでした。もしかしたら続編あるのかなぁ?ラストはなかなか良い終わり方です。トーイのラストの葛藤、完全に次につながってますよね。
正直、北海道じゃなくても良かったような気がしますが・・・(笑)何か理由があるのかな?
なかなかにマニアックな展開ですが、これもこれでありかな。
今年82本目(合計355本目/今月(2022年3月度)24本目)。
北海道は旭川市のお隣になる、東川町(実在します。人口8000人ほど)が舞台の、タイ人どうしのボーイズラブもの。
これだけだと簡単なのですが、スマホではなくカメラで写真撮影をしているあたりなど、東川町の文化(「写真の街」宣言(1985)など。映画内でも町役場かカメラがずらーっと並ぶシーンがある)を知らないとわかりにくい点もあります。
※ ほか、北海道一般の文化などは前提ですが、それは日本では一般常識の範囲で大丈夫かなと思います。
要は結局のところ、人に迷惑をかけない限り、男女同権思想の考え方は男性同士の恋愛ににも妥当し、それに尽きると思います。このことは今では当然であり「人に迷惑をかけない限り」今ではかなり浸透してきましたが、その考え方の浸透も多くの方の苦労があってのことだし、また国によって考え方も違います。日本では10~20年前は全然ダメ(映画館でさえ扱われることは少なかったと思われるし、そういう文化自体を語ること自体が封印されていた)でしたが、今ではだいぶ整備されてきたところに、日本における、多文化の受容性というものを感じます。
明確にわかりにくいのは、上記でのカメラの話(よくカメラは出ますが、東川町は「写真の街」宣言をしています)で、ほかは一般的なボーイズラブのお話です。北海道の文化については一般常識扱いです。
これらまで加味して、下記のように採点しました。
------------------------------------------------------------
(減点0.3) 映画内では、主人公(この映画の主人公は性質上「2人」いるように思えますが、そこはとりあえず度外視)が「あるもの」をなくして警察署に届け出るシーンがあります。しかし、数日後には見つかったのか、「全然関係のない人」が取りに行って渡してくれる(これでストーリーが進む)シーンがあります。
もっとも、この映画はタイの映画でたまたま日本が舞台なだけですが、日本が舞台である以上、日本の法が適用されます。つまり、遺失物法では「遺失物が見つかったら本人に返せ」というのであり(遺失物法)、「まったく関係ない第三者」に返すことは法の想定していない範囲です。まして、個人情報がありすぎる「あるもの」であればなおさらです。
この点は改正遺失物法の施行の前後を問わない(返す相手は原則本人。本人が入院等やむを得ない場合のみ、代理・委任が可能)のであり、この部分は明確に描写が不親切に思えます。
------------------------------------------------------------
ボーイズラブ
北海道の東川の自然豊かな田舎が舞台。旅行先で知り合った隣人のノーマル男子とゲイ男子が恋に落ちる。ゆったりと時間が流れる映画で、製作費は低目だが物語は面白い!
好き嫌いは分かれるジャンルだが、ボーイズラブ好きな方にはウケると思います。
終わりはほんのりと切ないラブストーリー!
全6件を表示