「冒頭の伏線がラストに輝く」ザ・ホエール ツネさんの映画レビュー(感想・評価)
冒頭の伏線がラストに輝く
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・エッセイのオンライン講師っていうのが、まず珍しくて興味深かった。その状態で添削の一つと思ってた白鯨のエッセイがラストで娘のエッセイで最高のエッセイだから読んでくれと死にそうな冒頭で宗教の勧誘の青年に読んでもらい、ラストで死ぬ間際で娘本人に読んでもらうシーンがぐっと来た。そこで歩けないはずの彼が歩き出して希望?の明るい世界に昇華していくのが、なんとも言えなかった。
・色々と驚かされる経歴で面白かった。8歳の娘がいる状態で恋人の男性と同居?し始めて離婚していて、それから動けないほどの肥満になっていたり、部屋が二階にあったり。
・死ぬ事がわかって死ぬ前にやり残したことをしなければならないという気持ちになってようやく娘に連絡をしたり、
・ピザ屋の人が姿をみてうわ…何あれみたいなリアクションからやけになって講師を辞めた際に思った事を正直に語るんだ!みたいなことを打っていた。登場時、誰も思っていた事を語っていなかった。徐々にぽつりぽつり、と相手の反応を探りながらしゃべっていたように感じた。正直に思った事を語るという事は恐ろしいと改めて思った。それが受け入れられると信じていても、どう転ぶかはわからない。たいていが冷淡な反応だったという経験が、語るのを諦めるんじゃないか。
・死ぬ事がわかってようやく、後悔と向き合うのが、何かリアルだった。
・ポジティブな性格だからか、皆彼の事が好きなようで羨ましかった。
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