「こんなに心が震える作品なかなか出会わない」ザ・ホエール てつさんの映画レビュー(感想・評価)
こんなに心が震える作品なかなか出会わない
ボーイフレンドを自殺で失い、過食症になった男性とその娘の絆の再生のお話。
主人公には心惹かれたボーイフレンドと一緒になるために捨てた妻と娘がいた。
主人公はずっとそのことを悔いており、特に娘のことが気掛かりであった。
演じる俳優はブレンダン・フレイザー。
ハムナプトラを当時擦り切れるくらい再生していた私個人としては思い入れのある俳優の1人だ。
彼が演じた主人公チャーリーがメルヴィルの小説の白鯨に例えられていたのが印象的。
劇中、空中に投げられたノートパソコンの衝撃そのまま心に喰らったものがあった。
正直さを何より重んじた彼の主張に習って言いたい。
こんなに心が震える作品なかなか出会わない。
文句なく今年出会った洋画のベスト。
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