「結局キレまくる登場人物たちがいとおしい。そして何しろ圧が、、、」ザ・ホエール kumiko21さんの映画レビュー(感想・評価)
結局キレまくる登場人物たちがいとおしい。そして何しろ圧が、、、
スタンダードサイズのスクリーンが幅狭く、暗い室内で心臓止まりそうな巨体をこれでもかと見せつけられる。
外の天気は玄関の扉越しのみで示され、外を通る人影はブラインド越し。舞台装置・部屋のしつらえの細やかな演出はとてもリアリティがあった。マジックハンド、必需品。
重要な役柄へのアジア人女性の配置、ど真ん中にLGBTマター、さらにタイムリーな宗教2世問題までストーリーの核に絡んできて、本格的な社会派ドラマかと思いきや、あるきっかけで太り続けてこうなってまった男の日常動作の一つ一つが、見る者によってはホラーっぽくもあった。
私なりに受けたメッセージは「正直に生きろ」、かな。
自分の行動の結果がどうなるかは良かれと思おうが悪意のあるものであろうが、制御不能。
とにかく見るだけでフィジカルな「圧」との伴走だったので、ラストシーンはあの演出で助かった!
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